＃７３ ページ23
梅｢へぇ…じゃああの交流会以降、ほぼ毎日の様に会いに来てるんだ｣
A｢そうなの…まさかこんなに熱心に来てくれるなんて思わなかったから本当に驚いてて｣
あれから約一週間半、無一郎くんが顔を出さなかったのは一日くらい
しかもその度に宇髄先生と謎にばちばちしてるし…
お陰で最近、部活の時間になっても宇髄先生と二人きりになれてないんだよね
いくら今はまだ自分磨きの時間で、先生に気持ちを伝えるつもりは無いとは言え
今まで当たり前にあった二人きりの時間が突然なくなるとちょっと寂しく感じる
でも他人には相変わらず無表情の無一郎くんが、私には少しずつ笑顔を見せてくれたり甘える姿を見せてくれるのを感じると
つい私も無一郎くんを構いたくなってしまうというか…
梅｢やっぱり私の読み通り、惚れられたんじゃないのー？｣
A｢んー…いや、確かに懐いてはくれてるのかもしれないけど
そういう雰囲気ではないんだよね…純粋に構って欲しいオーラって言うか
多分無一郎くんって今まで有一郎くんや親以外とあまり時間を過ごして来てないのか、他人と過ごす時間が新鮮みたいで
私と話すどんな会話も、好奇心を持って聞いてくれるの
私もそれが嬉しくて、ついつい話し込んじゃうって言うか…弟達に話をしてる様なそんな感覚になる｣
元々、無一郎くんは弟気質で私は姉気質があるから
そこがマッチしてるのかもしれない
カナヲ｢Aの所、姉弟皆仲良いもんね｣
梅｢でも、Aはただの未来の後輩としてでも
向こうは好意を持って接してきてるとしたら、いつか引き金を引いた時弾けそうよねー｣
A｢えー…無いとは思うけど、そうなった時はそうなった時で
ちゃんと話せば分かってくれる子だと思うし
今は何より、宇髄先生と喧嘩させない様に間に入るのが精一杯で…｣
カナヲ｢宇髄先生と無一郎くんが？｣
梅｢子供相手にまで喧嘩売んの？あの人｣
A｢あ、吹っかけるのは無一郎くんなんだけどね
何故か先生もそれを買っちゃうって言うか…
距離が近いだの、毎日来すぎだの…そんなのが連日続いてて、最早慣れてきたくらいで｣
梅｢…！へぇ〜、なるほどね…｣
カナヲ｢梅ちゃん、なんで楽しそうに笑ってるの？｣
梅｢いやー？べっつに〜｣
梅ちゃんはそう言いながらもやっぱりニヤニヤしてて
結局なんでなのかは答えてくれなかった
そして午後の授業も終わりがけになり
今日もまた刻一刻とその悩みの種のお時間が近付いている
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 95人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
momoko19960430(プロフ) - お酒さん» 誤字脱字が気になったので一部手直ししましたー！ (2021年6月14日 13時) (
レス) id: 97219a3715 (このIDを非表示/違反報告)
お酒 - 2021/06/13、めちゃくちゃ投稿しましたね！！暇だったんですか？？ (2021年6月13日 23時) (レス) id: 48240712ac (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：P | 作成日時：2021年1月20日 13時
