＃６３ ページ13
今、興味がない…って言いました？
A｢興味ないって…どうして…｣
無一郎｢行っても行かなくても同じじゃないですか？
将棋に必要な知識は将棋を指す事で得られるし、それに対して教室内で学ぶ事は全く何一つ活かされない
つまり僕にとって学業という物は選択するに値しないって事です｣
A｢で、でも…学校に通うって必ずしも勉強する為だけじゃないと言うか…っ
友達と学校行事に参加して思い出作ったり、新しい誰かに出会ったり…
そういう経験から、自分の価値観が変わったりしていくのも学校に通ういい所だと思うな｣
少なからず私は、高校に入って良かったって思ってる…
無一郎｢別にいらないんだよね｣
A｢え…｣
無一郎｢学校行事に全力を出すとかクラスメイトと思い出作るとか、それこそ無意味に感じる
無駄に学業に時間を割くくらいなら、その分将棋への時間に当てた方が賢いっていうだけの話｣
淡々と話す無一郎くんに、私は何も言えなかった…
話題を振ったクラスメイトも唖然として言葉を失ってしまった
私には将棋の知識もないし、プロというものもよくわらないから下手な事は言えないけど…
それでもやっぱり、学校という場で過ごす日常から得るものって
頭で考えるより、ずっといい影響力があると思うんだけどな…
結局私達はそれ以降も打ち解ける事なくその時間は過ぎ、無一郎くん達は教室を後にしてしまった
梅｢なんかAのペアになった奴、生意気な感じだったわね｣
中学生達が引いて直後、消化不良気味の私の元に梅ちゃんとカナヲが駆け寄って来てくれた
A｢私のPR不足だったみたい…｣
カナヲ｢それは違うよ…気にしないでいいと思う｣
梅｢そうそう、相手が悪かっただけでしょ……あれ？このペンAの？｣
梅ちゃんがそう聞きながら、私の足元に落ちていた一本のペンを拾い上げる
A｢え？いや、私のじゃ…あ！それさっき無一郎くんが持ってた気が｣
一応筆記用具とか持参してたみたいだったし、なんかの弾みで落としたのかも…
A｢まだ近くにいるかも…私届けてくる｣
梅｢えーいいんじゃない？届けなくても｣
A｢でも私が持ってても何だし…とりあえず行ってくる｣
カナヲ｢行ってらっしゃい｣
多分まだ校内の何処かに居るはず…
階段を駆け降りて校門近くをうろうろしていると、ちらほら中学生の軍団が見えた
きっとあの中に…
A｢あ…居た！無一郎くん！｣
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momoko19960430(プロフ) - お酒さん» 誤字脱字が気になったので一部手直ししましたー！ (2021年6月14日 13時) (
レス) id: 97219a3715 (このIDを非表示/違反報告)
お酒 - 2021/06/13、めちゃくちゃ投稿しましたね！！暇だったんですか？？ (2021年6月13日 23時) (レス) id: 48240712ac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：P | 作成日時：2021年1月20日 13時
