＃６００ ページ50
天元｢にしても…冨岡の奴は本当に読めねぇっつーか｣
美術室の鍵を開けながら、昨日の出来事を思い出し
吹き出すように笑いながら言う天元さん
A｢本当にびっくりしました｣
ｶﾞﾗｧ
A｢わぁ…！変わってないな…｣
天元｢数年じゃ、そんな変わんねぇよ｣
今日は約束通り、キメツ学園に連れて来て貰った
久しぶりの懐かしい匂いを鼻いっぱいに吸い込んで、あの頃の記憶を頭に巡らせる
先生と初めて沢山話したのも、一番長く一緒に過したのも
…きっと先生を初めて好きになったのも、ここだったな…
A｢私結局、三年間ずっと…先生の事好きだったな…｣ｸｽｯ
片思いの頃から、先生に振られた時も…何度も諦めなきゃいけないと思ったけど
結局飽きらめられるわけなくて…それくらい、ずっと初めから
私は先生しか見えないくらい大好きだったんだ
天元｢後悔してるか？｣
A｢もう！後悔してる なんて言うわけない事分かってて聞くんですから…｣
天元｢Aの口から聞きたいんですー｣
教卓の椅子に座りながら、私の反応を見て楽しそうに問い掛けてくる
多分私は、この先も一生 この人を越える誰かに会う事は無いんだろう
広いこの世界の中で、こんなにも愛する事の出来る人に出会えた事
A｢……後悔なんてする訳ない…私はここで先生に出逢えた事
天元さんに恋をした事を誇りに思ってるよ｣
天元｢…！俺も…Aと出逢えて良かった｣
重ねた唇…伝わる温もりと想い……
遠回りもした…すれ違いも何度もあった
だけど、今こうしてお互いを感じ合えている
何度も流した涙も忘れてしまえるくらい、この瞬間が輝いていて眩しくて…愛おしい
A｢…最短で卒業するから、浮気しないで待ってて下さいね？｣
天元さんの腕の中で顔を見上げてそう言うと
天元｢…それ、本気で言ってんのか？｣
A｢え？｣
天元｢浮気する暇なんて無い程、俺の事夢中にさせといて…よく言うよ
一分一秒…瞬きだって惜しいくらいに、Aから目が離せないよ｣
A｢…///｣
毎日当たり前の様に一緒に過ごした日々はもう戻らないけど、またいつか…この場所で……
今度は同じ教師として、貴方の隣に立てる日を目指して
天元｢んじゃ、そろそろ行くか｣
A｢はい！｣
この先が、どんな未来かは分からない
でも、信じて歩いて行こう…
きっと貴方とならどんな未来も怖くないから
この先も…どこまでも手を繋いで＿＿
-end-
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momoko19960430(プロフ) - arieruさん» arieruさん、ありがとうございます！楽しんで頂けて良かったです！実は昨日の夜から、ひっそりとスピンオフ作品を更新し始めました…🙌🏻のんびり更新にはなってしまうかもしれませんが、良ければ番外編更新までの間、良ければそちらもご覧下さい🤗 (2021年9月27日 9時) (
レス) id: 97219a3715 (このIDを非表示/違反報告)
arieru(プロフ) - はじめまして😊とても素敵なそしてキュンする物語ありがとうございました‼︎番外編お待ちしております😍楽しみにしてます‼︎完結おめでとうございました👏 (2021年9月27日 7時) (レス) @page50 id: 5936b09eb7 (このIDを非表示/違反報告)
momoko19960430(プロフ) - Momoさん» Momoさん、コメントありがとうございます！毎日のささやかな楽しみになれてた事、凄く光栄です😭無事に完結出来たのも、読んで下さる皆様のおかげです！近日中にスピンオフも公開したいと思ってますので、宜しければお時間ある時ご覧下さい！よろしくお願いします！ (2021年9月25日 19時) (レス) id: 97219a3715 (このIDを非表示/違反報告)
momoko19960430(プロフ) - ひなたさん» ひなたさん、コメントありがとうございます！徹夜してまで読んで頂けて嬉しいです😳✨近日中にスピンオフを描きたいな〜と思っているので、良かったらまたお時間ある時ご覧下さい！今後も楽しんで頂けるように頑張ります♪ (2021年9月25日 19時) (レス) id: 97219a3715 (このIDを非表示/違反報告)
Momo - つい最近このお話を見かけてすごくハマりました！いつも更新されるのを楽しみに生活してました笑たくさん感動しました。 完結おめでとうございます！ (2021年9月25日 14時) (レス) id: 3211ebc7bf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：P | 作成日時：2021年9月8日 0時
