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ガチャ…
一度部屋を出た小芭内さんが、再び部屋に戻ってきた
父「おぉ、見せて来たかい?」
小芭内「はい」
母「喜んでいたでしょう?」
小芭内「えぇ…とても喜んでくれました…///」
父「そりゃそうだ…彼らは君の父親と母親なんだからな…」
小芭内「…!…はい…っ」
父や母の言う彼らとは、槇寿郎さんと瑠火さんの事
実は今回の二人の結婚が決まった時、式を挙げるにあたって姉達は揃って煉獄家に挨拶にも行っていた
そこで煉獄家が全員揃う前で、結婚の報告と…あるお願いをしたそうで…
そのお願いというのは、結婚式の際に槇寿郎さんと瑠火さんの二人に
新郎家の…つまり伊黒さんの父・母として出席して欲しいと告げたらしい
そのお願いを告げるまでにも、二人はかなり悩んだと言っていた
_蜜璃「特に小芭内さんは…こんなお願い、口にすべきでは無いんじゃないかって…
実の息子である師匠や千寿郎くんですら、まだ結婚してなくて
新郎の父・母としての式への参加が、自分の時で初めてになってしまうのは申し訳ないって言ってて…
それに…いくら育ての親だと言っても、本当に血の繋がりがある訳でもなく
そんな他人の自分が、二人にこんなお願いをするのは烏滸がましいって…」
電話でその話を聞いた時、私は掛けてあげられる言葉が上手く見つからず…ただ話を聞くだけしかできなかった…
でも、私の両親の説得もあり…小芭内さんは意を決して煉獄家の挨拶の際に槇寿郎さん達に想いを伝えると
二人は泣いて喜んでくれたそうで…
それを見た師匠達まで涙を流して…皆で受け入れてくれたと、その挨拶した日の夜に姉から報告を受けた
そして…その後の帰省で師匠に会った時、師匠は本当に嬉しそうに こう話してくれた…
_杏寿郎「前世では見る事が叶わなかった二人の晴れ姿を…今世では、この目でしっかりと見届ける事が出来る
俺にとっても、こんなにも幸せな事は無い…」
前世の記憶があるからこそ、その喜びはひとしおだろうと思う
本当によかったと…何度も、噛み締めるように口にする師匠を見て
姉も小芭内さんも、こんなにも周りから祝福されて…妹として誇り高く感じた
前世でも、私の知る今世でも…二人は本当に周りから暖かく見守られて、認められていたんだと…
ブーッブーッ
カナヲ今、到着したよ
A「…!カナヲ達も会場に着いたって」
母「あら、早めに来てくれたのね」
A「私 会いに行って来る」
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momoko19960430(プロフ) - arieruさん» arieruさん、ありがとうございます!楽しんで頂けて良かったです!実は昨日の夜から、ひっそりとスピンオフ作品を更新し始めました…🙌🏻のんびり更新にはなってしまうかもしれませんが、良ければ番外編更新までの間、良ければそちらもご覧下さい🤗 (2021年9月27日 9時) (レス) id: 97219a3715 (このIDを非表示/違反報告)
arieru(プロフ) - はじめまして😊とても素敵なそしてキュンする物語ありがとうございました‼︎番外編お待ちしております😍楽しみにしてます‼︎完結おめでとうございました👏 (2021年9月27日 7時) (レス) @page50 id: 5936b09eb7 (このIDを非表示/違反報告)
momoko19960430(プロフ) - Momoさん» Momoさん、コメントありがとうございます!毎日のささやかな楽しみになれてた事、凄く光栄です😭無事に完結出来たのも、読んで下さる皆様のおかげです!近日中にスピンオフも公開したいと思ってますので、宜しければお時間ある時ご覧下さい!よろしくお願いします! (2021年9月25日 19時) (レス) id: 97219a3715 (このIDを非表示/違反報告)
momoko19960430(プロフ) - ひなたさん» ひなたさん、コメントありがとうございます!徹夜してまで読んで頂けて嬉しいです😳✨近日中にスピンオフを描きたいな〜と思っているので、良かったらまたお時間ある時ご覧下さい!今後も楽しんで頂けるように頑張ります♪ (2021年9月25日 19時) (レス) id: 97219a3715 (このIDを非表示/違反報告)
Momo - つい最近このお話を見かけてすごくハマりました!いつも更新されるのを楽しみに生活してました笑たくさん感動しました。 完結おめでとうございます! (2021年9月25日 14時) (レス) id: 3211ebc7bf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:P | 作成日時:2021年9月8日 0時