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#535 ページ35

禰豆子side

自分の自信の無さを理由に一番興味を引かれる進路を諦めようとしていたら
彼にそれを見透かされて別れを告げられてしまったと話してくれたAさん

Aさんは、自分が弱いせいで呆れられてしまったのだと…そう言ったけれど……

禰豆子「…本当に…それがその人の本心だったんでしょうか……」

どうしても、私にはそうは思えなかった…

A「…どういう事?」

私の言葉に、陳列していた手を止めてきょとんとするAさんが私を見る


禰豆子「…私、Aさんに善逸さんの話をした時
遠くに行って欲しくない…なんて弱音を吐きましたよね

でも、Aさんに背中を押してもらって善逸さんときちんと向き合えた時…私思ったんです

もし本当に私が理由で一番志望したい進路を諦めようとしているとしたら、私 嘘ついてでも善逸さんの後押しをしたいって…!」

A「…嘘を…ついてでも?」

禰豆子「はい…"もう善逸さんの事、好きとも何とも思ってないから別れて欲しい"って…」

A「…!」

結局あれは私の勘違いで、善逸さんはこの街を出るつもりはなかったから言う必要も無かったけれど…

それでもあの時、善逸さんと話していて思ったの

いつも私に真っ直ぐ向き合ってくれて、暖かい感情や日々の日常を与えてくれるこの人を…

この人の望む未来を守りたいって

その為なら喜んで嘘だってつこうって


私の場合は音で見抜かれてしまっていたかもしれないけど、それでも その音で気付いた事実も含めて
善逸さんは私の気持ちを汲んで正しいと思う選択肢を選んでくれていたと思うから

A「…でも…だって、好きなんだよね?善逸くんの事

好きなのに別れるなんて…禰豆子ちゃんだって辛いはずでしょ…?どうして…」

禰豆子「……好きだからです」

A「…」

禰豆子「大好きで、大切な人だから…自分がそんな大切な人の足枷になりたくない

その人の笑顔を何よりも願ってるからこそ、今この瞬間の一時の過ちを犯して欲しくない…

例えその嘘で、もう今後 その人の隣に居られなくなるとしても…」

Aさんの話を聞いて、既視感を覚えた

と言っても、これは私の思考で…Aさんの彼がどんな方なのかはわからない

でも、もしそうならば…知っていて欲しいと思ってしまったの

誰かに それだけ強く想われているという事実は、きっとこれから生きていく上でAさんの糧になるはずだから…

それが、好きな人からの愛なら尚更…

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設定タグ:鬼滅の刃 , キメツ学園 , 宇髄天元   
作品ジャンル:恋愛
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momoko19960430(プロフ) - レモネードさん» 電話はお察しの通り無一郎くんでしたね!二年連続で、宇髄先生と過ごしていた学園祭も、今年は初めて先生以外と過ごす学園祭になるのでしょうか…次章が、最後の学園祭の後編となります! (2021年9月7日 23時) (レス) id: 97219a3715 (このIDを非表示/違反報告)
レモネード - 童磨もまだ諦めていなかったんだね。しかし、童磨もめげないねぇ……。電話の相手は無一郎くんかな?夢主ちゃんは劇を見に行くのかなぁ。最後の文化祭、何かが起こるのか……。 (2021年9月7日 15時) (レス) id: 029fc8293f (このIDを非表示/違反報告)
momoko19960430(プロフ) - レモネードさん» 学園祭初日が始まりました!無一郎くんとの合流の前に、まさかの童磨登場…何やら口説かれている(?)ようですが…大丈夫でしょうか(^^; 今回の学園祭も何やらアクションが起きるのでしょうか… (2021年9月6日 23時) (レス) id: 97219a3715 (このIDを非表示/違反報告)
レモネード - 夏祭りでのキスをしている所をまさか見られていたとは……。さすがに宇髄先生も気が気じゃないよね……。残りわずかな高校生活、文化祭ではコスプレ喫茶をするみたいだけど、まさか今年は無一郎くんと回るとはねぇ…。 (2021年9月6日 1時) (レス) id: 029fc8293f (このIDを非表示/違反報告)
momoko19960430(プロフ) - レモネードさん» 無一郎くんの止まらないアプローチ。けど、心の中は複雑な様ですね…。そして、無一郎くんの思惑通りキスを目撃してしまった宇髄先生…心の中は穏やかじゃないでしょうが…折角 また夢主を追いかけようとしたのに、途端にこれでは…この先どうなるんでしょうか (2021年9月4日 23時) (レス) id: 97219a3715 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:P | 作成日時:2021年8月19日 9時

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