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#527 ページ27

私はずっと与えられる側だと思ってた

温かい家族、優しい友人達…
私よりも優れた才能を持つ人達に囲まれて、ずっと守られていたんだと

だから一人だけで何かをするって、私にとっては凄く勇気のいる事で

…だけどとっくの昔に教えて貰ってた

私は私なんだと…

先生にそう教えて貰った時から、本当は信じられないだけで…ずっと信じてみたいと思ってた

私は私だけの価値を創り出せる人間なんだって…
その価値観で、私も周りの人達の助けになりたいと


それを今…皆が証明してくれたんだ…

絶対になれないと思ってた
でも…私も、与える側になれていたんだね


A「ありがとう皆…私……っ…行ってくる!」バッ

やっと決心が着いた

駄目だった時の事は、その時考えよう
今はただ…前を向きたい!

「「A(先輩)!!」」

A「…!」クルッ

ベンチから立ち上がり走り出して直後、皆の声が私を呼び振り返ると


「「頑張れ!!」」

A「…うん!」ニコッ



A「……ふー…っ…よし!」

職員室の前まで来て、一つ大きな深呼吸をする
胸の前で握りしめた左手に無意識に力が篭もる


コンコンッ……ガラァ

A「失礼します。宇髄先生いらっしゃいますか?」

小芭内「ん?どうした、A…悪いが今 宇髄は席を外しているぞ」

A「あ…そう…ですか…」

そうだよね、良く考えたら部活中だし
美術室に居るか他の部員の作業場所回ってる頃だよね

小芭内「言伝なら預かっておくが」

A「あ…じゃあ………いえ、やっぱり自分の口で伝えたい事なので…!」

小芭内「…!…ふ、そうか。わかった」

A「ありがとうございました!失礼します」バッ


職員室を出て、急いで美術室に向かう
階段も廊下も全力で駆け抜けた

一刻も早く先生に伝えたい


_天元「Aの為の進路だからな…」


私、決めたよ……私の為の進路を…っ


一番に報告したい、誰よりもずっと…傍で気にかけてくれた人だから


A「宇髄先生!」ガラァ…!

天元「…!?え…A!?」ビクッ

A「ハァ…ハァ…よか…よかった…ハァ…見つかって…っ」

天元「どうしたんだ、そんな焦って…っ…とりあえず落ち着け」

先生はやっぱり美術室に居て、息を切らして駆け付けた私に何事かと目を丸くして驚いていた

でも今は事情を説明するより先に…っ

A「先生!まだ進路変更って可能ですか!?」バッ

天元「……!…って事は…」

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設定タグ:鬼滅の刃 , キメツ学園 , 宇髄天元   
作品ジャンル:恋愛
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momoko19960430(プロフ) - レモネードさん» 電話はお察しの通り無一郎くんでしたね!二年連続で、宇髄先生と過ごしていた学園祭も、今年は初めて先生以外と過ごす学園祭になるのでしょうか…次章が、最後の学園祭の後編となります! (2021年9月7日 23時) (レス) id: 97219a3715 (このIDを非表示/違反報告)
レモネード - 童磨もまだ諦めていなかったんだね。しかし、童磨もめげないねぇ……。電話の相手は無一郎くんかな?夢主ちゃんは劇を見に行くのかなぁ。最後の文化祭、何かが起こるのか……。 (2021年9月7日 15時) (レス) id: 029fc8293f (このIDを非表示/違反報告)
momoko19960430(プロフ) - レモネードさん» 学園祭初日が始まりました!無一郎くんとの合流の前に、まさかの童磨登場…何やら口説かれている(?)ようですが…大丈夫でしょうか(^^; 今回の学園祭も何やらアクションが起きるのでしょうか… (2021年9月6日 23時) (レス) id: 97219a3715 (このIDを非表示/違反報告)
レモネード - 夏祭りでのキスをしている所をまさか見られていたとは……。さすがに宇髄先生も気が気じゃないよね……。残りわずかな高校生活、文化祭ではコスプレ喫茶をするみたいだけど、まさか今年は無一郎くんと回るとはねぇ…。 (2021年9月6日 1時) (レス) id: 029fc8293f (このIDを非表示/違反報告)
momoko19960430(プロフ) - レモネードさん» 無一郎くんの止まらないアプローチ。けど、心の中は複雑な様ですね…。そして、無一郎くんの思惑通りキスを目撃してしまった宇髄先生…心の中は穏やかじゃないでしょうが…折角 また夢主を追いかけようとしたのに、途端にこれでは…この先どうなるんでしょうか (2021年9月4日 23時) (レス) id: 97219a3715 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:P | 作成日時:2021年8月19日 9時

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