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#503 ページ3

_無一郎「先輩が戻って来たら真っ先に、先輩の事抱きしめてもいい?」

そう言った無一郎くんのやけに大人びた声と その言葉に驚き、気付けば涙が止まっていた

その後無一郎くんは、待ってるから…それだけ言って電話を切った


A「あれは一体…」

私の事元気付けるためにって事…?
通話が切れた後の画面を眺めながら、無一郎くんの言葉の意味を探すけど答えは見つからなくて…


そろそろ戻らなきゃ…皆心配してるだろうし

ここに運ばれてから一時間ちょっとは経ってるはず

なんかいろいろあり過ぎて、眠気も目眩もどこかに飛んでいってしまった

先生と話した直後は動く気力もなかったけど

なんだか、無一郎くんのあんな真剣な声を聞いた今は…この静かな場所に一人でいるのは落ち着かない

一階の様子を伺いながらゆっくりと階段を降っていく

「あれ?もう起きて大丈夫なの?」

白のタンクトップにハーフパンツ姿の恰幅のいいおじさんが、地元の独特な訛りで声をかけてくれた

A「…!はい…あの、ここのオーナーさんですか?すみません、休ませてもらっちゃって…」

「いやいや!困った時はお互い様さ〜!それにしても驚いたよ〜
あの男の人血相変えて運び込んできた時には何事かと…大事なくて良かったねぇ」

A「…っ」

宇髄先生の…事かな……

ついさっきまでなら馬鹿みたいに期待していたかもしれないけど、今の私には傷口に塩…


私はお礼だけ伝えて海の家を後にし、皆の居るだろう方へ歩き出した

うちの学校の生徒達が集まってる辺りまで近づくと、その一角にカナヲ達の姿を見つけた

炭治郎「……ん?A!」

善逸「Aちゃん!?もう大丈夫なの?」

匂いと音で気付いたのか、竈門くんと善逸くんが真っ先に私の方に振り向く

そして

カナヲ「A…!よかった!」ギュッ

A「わ…!ごめんね、心配かけて…」

私の顔を見るなり、ホッとした顔でカナヲが抱き着いて来て
それを受け止めながら皆にも声を掛ける

アオイ「怪我とかはしてない?」

A「うん!怪我も無いし、少し休ませてもらって体調も良くなったから大丈夫」

カナヲ「…A、目が少し赤い…?」

A「あ…海に落ちた時、海水が入ったのかも…」

泣いた事知ったら、また余計に心配かけちゃうと思い咄嗟に誤魔化す

A「…あれ?梅ちゃんは?」

カナヲ「…言われてみれば、更衣室に忘れ物取りに行ったっきり帰って来な………あ、噂をすれば!」

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設定タグ:鬼滅の刃 , キメツ学園 , 宇髄天元   
作品ジャンル:恋愛
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momoko19960430(プロフ) - レモネードさん» 電話はお察しの通り無一郎くんでしたね!二年連続で、宇髄先生と過ごしていた学園祭も、今年は初めて先生以外と過ごす学園祭になるのでしょうか…次章が、最後の学園祭の後編となります! (2021年9月7日 23時) (レス) id: 97219a3715 (このIDを非表示/違反報告)
レモネード - 童磨もまだ諦めていなかったんだね。しかし、童磨もめげないねぇ……。電話の相手は無一郎くんかな?夢主ちゃんは劇を見に行くのかなぁ。最後の文化祭、何かが起こるのか……。 (2021年9月7日 15時) (レス) id: 029fc8293f (このIDを非表示/違反報告)
momoko19960430(プロフ) - レモネードさん» 学園祭初日が始まりました!無一郎くんとの合流の前に、まさかの童磨登場…何やら口説かれている(?)ようですが…大丈夫でしょうか(^^; 今回の学園祭も何やらアクションが起きるのでしょうか… (2021年9月6日 23時) (レス) id: 97219a3715 (このIDを非表示/違反報告)
レモネード - 夏祭りでのキスをしている所をまさか見られていたとは……。さすがに宇髄先生も気が気じゃないよね……。残りわずかな高校生活、文化祭ではコスプレ喫茶をするみたいだけど、まさか今年は無一郎くんと回るとはねぇ…。 (2021年9月6日 1時) (レス) id: 029fc8293f (このIDを非表示/違反報告)
momoko19960430(プロフ) - レモネードさん» 無一郎くんの止まらないアプローチ。けど、心の中は複雑な様ですね…。そして、無一郎くんの思惑通りキスを目撃してしまった宇髄先生…心の中は穏やかじゃないでしょうが…折角 また夢主を追いかけようとしたのに、途端にこれでは…この先どうなるんでしょうか (2021年9月4日 23時) (レス) id: 97219a3715 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:P | 作成日時:2021年8月19日 9時

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