君と描く物語１０

＃４５８ ページ8

A｢わぁー…！凄い！可愛い！夢の国みたい…///｣

暫くしてテーマパークに着いた

チケットを出して入場すると、既に他のお客さんも沢山いて人の波が出来始めていた

天元｢さて…とりあえず、まず買うものがある…！｣ﾋﾞｼｯ

A｢…！と、言いますと…？｣

真剣な顔して言う先生に、一体なんの事かと持っていたら…

A｢これ……本当に付けてくれるんですか！？｣

天元｢一応身バレ防止にな…後テーマパークに来たら定番だろ！｣

先生がお揃いで買ってくれたのは、ここのテーマパークのメインキャラクターをモチーフにしたカチューシャ

先生に至っては目元も隠せる様にと、サングラスまで購入して…だけど……

天元｢似合ってんだろ？｣

A｢……ぷふ…っ……はい、良く似合ってます｣ｸｽｸｽｯ

ガタイのいい先生が可愛いカチューシャとサングラス付けてる絵が何ともアンマッチなのに、本人はノリノリなのがやけに可愛く見えて思わず笑ってしまう

でも嬉しい…こういうの、ちょっと憧れてたから…

まさか在学中に先生とこんな風に外デート出来るなんて思ってなかったから、余計に嬉しいな…

天元｢うっし！じゃあアトラクション回んぞ〜！｣

A｢はい！｣

ジェットコースターやシューティングゲームなど手当たり次第のアトラクションを次々制覇して行き
ランチをとりながらパレードを見たり…ただ本当に、まるで普通のカップルの様な夢の時間を過ごした

今だけ……今だけは全部忘れて…

天元｢A、疲れてねぇか？｣

A｢大丈夫です！……あ！先生あれ、このカチューシャのモデルのキャラクターですよ！

パーク内で会えるのレアらしいのに…折角だから一緒に写真撮ってもらいましょうよ｣

天元｢ふ…っ…そうだな、行くか！｣


｢はい！では撮りますよ〜！｣ｶｼｬｯ！


A｢ふふ…///｣

画面に写るキャラと同じポーズをとったスリーショットを眺めながら笑みがこぼれる

天元｢んなに嬉しいもんなんだな…レアキャラなんだっけ｣

A｢それもありますけど…先生との写真、あんまり無いから貴重で…｣

天元｢確かにあんま撮んねぇな｣

A｢先生との初めてのツーショットは部屋に飾ってあるんですよ｣

天元｢あのクリスマスん時のか｣

A｢そうです｣

天元｢ったく、可愛いことしてくれるな｣ﾎﾟﾝｯ

A｢…///｣

天元｢よし…！このままアトラクション全制覇すんぞ｣

A｢ふふ…はい！｣

＃４５９→←＃４５７

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す