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天元「A!俺と一緒に来てくれ!」
A「え!?」
いきなり目の前に来た宇髄先生は、私の返事を聞かずして手を引っ張ってゴールへと向かう
A「せ、先生待って…!足が…」
先生のスピードに合わせようとして足が縺れる
足のリーチが違い過ぎて全く追いつけないでいると…
天元「ったく、しっかり掴まってろよ!」グイッ
そう言った瞬間、宇髄先生は私の背中と膝裏に腕を回して軽々私を持ち上げる
A「な……っ!?///」
「キャー!何あれ!」「うずてんやばい!」
一瞬で体が中に浮いたかと思ったら、瞬きすら出来ない間に私の体はすっぽり宇髄先生の腕の中に収まっていた
天元「うっしゃあ!このままゴール一直線だ!」
な、何が起こってるの…?
「宇髄先生が女生徒を姫抱きしたままゴールに一直線!他の生徒達はまだお題を手に入れられてない様です!このまま一位でゴールなるか!?」
女生徒達の悲鳴ともとれそうな歓声と、スピーカーから鳴り響くアナウンスの音とで頭の中は混乱が治まらない
宇髄先生はお構い無しに走り続け、私を抱えたままゴールイン
「さて一位でゴールした宇髄先生ですが、お題は無事クリア出来たのでしょうか!確認してみましょう!
教員チームには専用の束から選んで頂いていましたが、先生の引いたお題は…おぉ!なんと、自身の顧問を務める部活の部員!ではご本人様にも確認を…
失礼ですが、あなたの所属している部活動は?」
A「……」
「…?もしもーし、聞こえてますか…?」
天元「…?A?あれ、どーした」
聞こえてる…聞こえてはいるんだけど…
小芭内「どーしたじゃないだろうが!お前のせいで羞恥に耐えられずに、Aが硬直してるじゃないか!
とにかく、その手を離せ!今すぐにだ!」
天元「お…おう…っ」
駆け付けてくれた小芭内先生の言葉で、やっと解放されたけど未だに動悸もおさまらずふわふわする
小芭内「大丈夫か!A…!」
A「は…はヒ…///」
あまりにも一瞬の事すぎて全然頭が追いつかないけど、今さっきまで私先生に…
A「……っ/////」
小芭内「A!?おい!A!」
少しずつ状況を理解し始めたら、恥ずかしいやら嬉しいやらで一気に力が抜けてその場にしゃがみ込む
たくさんいる部員の中で、わざわざ私を選んで迎えに来てくれたって思うと…
自惚れちゃだめだって思ってても、こんなの嬉しくなっちゃうに決まってるじゃない
先生のばか…!
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- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
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作者名:P | 作成日時:2021年1月6日 2時