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先生の目が更に怖くなってる…!
というか、最早先生からおぞましい黒いモヤが出てる様に幻覚さえ見えてくる
そうこうしてる内にゆらっと立ち上がった先生が、ゆっくり一歩一歩こっちに来る
A「先生、落ち着いて下さい!ごめんなさい、さっきのは嘘で…!
ほ…本当は部活休んで竈門くん家のパン屋さんに行ってたんです!カナヲ達と一緒に!」
迫り来る先生からの圧がどんどん増し、このままでは壁際に追い込まれて取り返しのつかない事になりそうだと悟り…一か八か本当の事を伝えると
…あれ?
先生の足が止まったのを感じ顔を覗くと、さっきまでの圧がピタッと止んで きょとんとした表情が見えた
天元「…栗花落達と一緒に行ったのか?パン屋も…炭治郎の部屋も?」
A「…え…?は…はい。カナヲと梅ちゃんと一緒に…
って言うか、部屋までお邪魔した事なんで知って…」
天元「な…なんだよ…それ〜…」
A「先生!?大丈夫ですか!」
いきなりその場にへなへなっとしゃがみこんでしまった先生
どうして先生がこんなに情緒不安定なのかはやっぱり分からないけど…
A「先生、あの…ごめんなさい…?」
先生の前に私もしゃがんで目線を合わせる
天元「いや…俺の方こそ悪かった…意味わかんないよな、お前からしたら…」
A「でも、私が何かして先生を怒らせちゃったんですよね…だから」
理由はまだ分からないけど、先生を怒らせて嫌われたらって思うと…
特別な感情を抱いて貰えないのなら、せめて"いい生徒"では居たいから
天元「ごめん。違うんだ、これはただの俺の勘違いと我儘で……怖がらせちまったな」
A「もう怒ってないですか…?」
天元「怒ってないよ…ていうか、さっきも怒ってたっつーよりは……」
A「?」
何かを言いかけたけど、先生の言葉はそこで止まる
私は言葉の続きが知りたくてじっと先生を見つめてみるけど、結局聞けなくて
天元「そうやって無防備だから…心配になるんだっつーの…」
A「え…どういう事ですか?」
天元「こっちの話」
先生はそう言って、やっと少し笑ってくれた
A「…先生が笑っていてくれるなら、何でもいいです」
天元「…っ///」
自分の単純さに呆れるけど、先生の笑顔を見たら さっきまでの出来事なんてどうでも良くなるほどほっとして…
天元「はぁ…Aには敵わないな…」
そう言って先生は、より一層笑った
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作者名:P | 作成日時:2021年1月6日 2時