君と描く物語 (ページ34)

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＃３４ページ34

オリエンテーションから二日明け、大事を取って一日ゆっくり体を休めたら
すっかり熱も下がって問題なく学校に顔が出せた

炭治郎｢あ、二人ともおはよう！A、もう体平気なの？｣

A｢竈門くん、おはよう。一昨日はごめんね…もう熱も下がって体調も元通りになったよ！｣

カナヲと一緒に昇降口に着くと、丁度靴を履き替える竈門くんと目が合って話し込む

A｢そういえばさっきカナヲから、途中までおぶってくれたの竈門くんだったって聞いて…

ごめんね？慣れない山道だった上に重かったでしょ…？｣

登校中、カナヲに当時の話を聞きながら来たけど
あの時善逸くん達に先生を呼びに言ってもらえる様に指示を出したのも
私を少しでも早く先生達に引き渡せるように移動させてくれたのも竈門くんだったと話してくれた

炭治郎｢全然重くなんてないよ！元気になってくれればそれが一番だから

他の皆やカナヲも凄く心配していたから、元気になって本当によかった。ね、カナヲ！｣

カナヲ｢え…！う、うん///｣

ん？カナヲ、なんか頬が赤い？さっきまで普通に話してたのに、竈門くんに会ったら急に私の後ろに隠れる様に一歩引いてしまった様にも見えた

…これはもしかして、私が居ない隙に何かあったのかな？

炭治郎｢じゃあ、善逸達にも元気になったって伝えておくよ｣

A｢ありがとう。また改めて私からもお礼伝えに行くね｣

竈門くんと別れて教室に入ると、まだ教室内は数人の生徒しかおらず梅ちゃんの姿もなかった

…よし

A｢カーナーヲ｣

カナヲ｢な、何…？｣

カナヲが席に着いて筆記具などを鞄から出している所に、横からひょこっと顔を出して覗き込む

A｢竈門くんとなんかあった？｣

カナヲ｢へぁ…！？///｣

私の突然の質問に、カナヲの声が上擦った
これはやっぱりなんかあったな…

普段あまり男の子と特別に仲良くしたりしないカナヲが、こんな風に動揺するなんて一体何があったの？これはしっかり聞き込まないと！

A｢で、何があったの？｣

カナヲ｢何がって言っても…そんな大した事はなくて…///｣

カナヲはぽつぽつと昨日の出来事を話てくれた

A｢そうだったんだ、竈門くん優しいね｣

カナヲ｢今まで男の子って話辛かったり、怖いイメージもあったから関わらない様にしてたけど

そう言う印象が全くなくて…いいなって｣

A｢そっか｣

カナヲの初めて見る女の子の顔に、何だか私まで顔が綻びとても嬉しくなった