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#26 ページ26

明日はいよいよオリエンテーション当日

顔合わせ以降も、何度か授業内で話し合いの時間が設けられて だいぶA組メンバーとも打ち解けた


明日のコースでは、途中五箇所に先生達がスタンプを持って待っていて
その各チェックポイントでスタンプを押してもらいながら頂上を目指す

梅「明日は私服でいいのよね?」

A「うん、動きやすい格好でって書いてあったね」

普段制服姿しか見ない人達も多いから新鮮だろうな


カナヲ「じゃあ、そろそろ部活行こうか」

A「うん、そうだね」

梅「私は今日、部活休みだから帰るわ。二人とも頑張って」

A「ありがとう、また明日ね」


梅ちゃんと別れ、カナヲと教室を出て管理棟を目指す


「うわ!お前やめろよ!冷てえじゃんか」「あはは」

放課後は部活に向かう人や帰宅する人も居る中、当番として校内掃除をしてる人もちらほら見える

その中で、手洗い場近くでふざけ合ってる男子生徒達が騒いでいた

いくつかある蛇口の一つからホースを繋いで水を出して掛け合いながら笑っているのを横に、通り過ぎようとした瞬間


「くらえ!って…うわあぁ!」バシャア!

A「ひゃ……っ!」

慌てる声が聞こえたのと同時に、ふざけてた男の子が手を滑らせてホースが暴れ回り
私の元に大量の水が降り注いできた

カナヲ「A!」

「やべぇ!びしょ濡れ…」「ご、ごめん…!大丈夫!?」

ふざけ合ってた人達は青ざめた顔して謝ってきた


頭から被った水は、髪にも服にもしっかり水分を吸わせて体に引っ付く

セーターを着ていたせいで服がずっしり重い

カナヲ「大丈夫!?」

A「うん、ただの水だから…鞄は無事みたいだしよかったよ」

カナヲ「とりあえず着替えなきゃ…教室から体操服取ってくるから、Aは医務室に行ってタオル借りて待ってて」

A「ありがとう…ごめんね」

うぅ…流石に冬じゃなくてもこれは寒い

身震いしながら私も医務室に向かった


ガラ…

A「失礼します」

医務室には誰も居なくて、棚の中に真っ白のタオルがあるのを見つけて手に取った

こんな濡れた髪じゃ、いつもの所で絵を描いてたら風邪引いちゃうかな…でも休みたくないし

髪はよく拭いて着替えれば大丈夫かな

ガラ!

カナヲ「A!お待たせ」

A「ありがとう、カナヲ」

この時、楽観視せずに大人しく家に帰っておけばって
私は酷く後悔する事になる


そうすれば、あんな風に迷惑かける事もなかったのに…

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ラッキーカラー

あずきいろ


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設定タグ:鬼滅の刃 , キメツ学園 , 宇髄天元   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:P | 作成日時:2021年1月6日 2時

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