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#25 ページ25

天元side


最近、Aが可愛い…
元々整った顔をしているが、そう言う事じゃなくて

よく笑う様になったのを、俺のお陰だと言ってくれたあの幸せそうな表情
声からもわかる、本心からの感謝の気持ち

Aが俺に向けてくれる声が、なんだかとても心地いい…
もっと聞いていたくなる

天元「…阿呆か、相手は生徒だぞ…」

自分に投げかけた言葉は、ぽつりと誰もいない美術準備室の床に落ちた


さっき、思わず本人にも言ってしまったけど
本当にあんな可愛い顔振り撒き続けてたら変な虫が寄ってくるぞ…

今日の授業の時も善逸の話にきょとんとしていた様に、本人には全く自覚はないらしいが
学年の男子生徒達の間では結構目立っているみたいで、遠巻きに眺めて頬を染めている奴をよく見かける


そしてここ半月、顧問と部員として関わってきて分かった
Aの人想いの優しい性格や、その中にもたまに頑固で我慢強い所

姉の写真を渡した時の様に、勝手に頭の中で考えが突っ走って突拍子もない発想する所とかも
これからの学校生活で、他の奴らもどんどん気づいていくのかと思うと

天元「…」イラッ

思わず眉が歪む



今まで数年この職をしてきて、一瞬だって生徒に対してそんな感情を覚えた事なんてなかったのに…たった半月だけでこんな風に他とは違う気持ちになるなんてな


相手がAだって伊黒に知られたら殺されかねん


でも…


__A「宇髄先生!」「宇髄先生のお陰ですね…」


あの優しくて暖かな笑顔を見ると、どうしても触れたくなる

本来なら感情を殺して大人な対応をすべきなんだろうけど

でも、ただ黙って見守っている間に他の奴とどうにかなっちまったら…
それはそれで、今度は俺がそいつをしばきかねんな


天元「いや、まず俺の気持ちよりか…Aの気持ちを考えれば黙ってるのが一番に決まってる…か」

実際俺が本当にAに特別な感情を抱いてしまってるとしても、Aにその気がなければどうしようもない訳で
ってか、普通は十近く歳の離れた相手に恋心なんて抱くわけないしな

折角、頼れる先生として心を開いてくれているのに
ここでいきなり恋愛的な好意を伝えられたら…


天元「うわ、俺もしかしてとんでもない領域に足突っ込んじまったのか?」

手で口元を抑えながら、げっそりとした顔で現実を飲み込む

とりあえず今は、これ以上深みにハマらない様にしないと…

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  • 恋愛運: ★★★☆☆
  • 健康運: ★★★★★
  • 全体運: ★★★☆☆

ラッキーカラー

あずきいろ


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設定タグ:鬼滅の刃 , キメツ学園 , 宇髄天元   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:P | 作成日時:2021年1月6日 2時

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