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#12 ページ12

キーンコーンカーンコーン

「起立、礼」

四限目が終わりホームルームを済ませ、それぞれ荷物を纏めて教室を出ていく

私も鞄を肩にかけて、席を立つ

A「カナヲ、行こう」

カナヲ「うん」

私は美術部に、カナヲは華道部に向かう為に管理棟に向かう

A「華道部は管理棟の四階なんだっけ?」

カナヲ「そう。和室になってる部屋があるの」

A「いつか見学しに行きたいなー」

カナヲ「姉さんも喜ぶと思うからいつでも顔出てね」

A「ありがとう……あれ?」

カナヲと歩いていると、渡り廊下から美術室の方に向かってただならぬ殺気を放つ小芭内先生の姿を見つけた

A「先生、どうかしたんですか?」

小芭内「あぁ、A…いや、何でもないんだ。今から部活か?」

私に声を掛けられ、少し我に戻った様子の小芭内先生だけど
未だにその表情は晴れ切っていない

A「はい。また宇髄先生と喧嘩でもしたんですか?」

小芭内「そういう訳では……ハッ!A!まだ部室に行っては駄目だ!」

A「え、なんで…っ」

小芭内「な…何でもだ!」

いきなり焦って私の行く手を阻む小芭内先生に困惑しながら、私とカナヲはちらっと美術部の窓を覗き込む

すると、遠目でぼんやりと見えた見覚えのある人影を確認した

カナヲ「え、あれ…」

A「まさか、あの後ろ姿!」

ダッ!

小芭内「あ!二人共…!」

タタタタタタタ……ガラァ!

A「やっぱり…お姉ちゃん!」

小芭内先生の呼び止める声も気にせず美術室に走って行き、勢いよく扉を開けると
そこには宇髄先生と楽しそうに話す姉の姿があった

天元「お、噂をすればだな!」

蜜璃「A!カナヲちゃんも!嘘、もう授業終わったの!?

お喋りに夢中になってて気づかなかった…見つかる前に帰ろうと思ってたのに!」

A「どうしてここにいるの!?」

蜜璃「えぇえ…!?それはえっと…」

あからさまに目を泳がせて動揺するお姉ちゃん

声も上ずってるし…

ただ遊びに来ただけならそう言えばいいのに
私に黙って来たって事は、私に知られたくない様な目的の為にこっそり来てたってこと?

天元「まぁいいじゃねぇか!とりあえず記念すべき部活動初日だし、軽く説明するからこっち座んな

姉さんとはもう話し終わったから」

A「え…でも…」

天元「いいからいいから、ほら」

カナヲ「じゃあ…私も行くね」

A「あ…うん!ごめんねばたばたで」

カナヲ「大丈夫。また明日」

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設定タグ:鬼滅の刃 , キメツ学園 , 宇髄天元   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:P | 作成日時:2021年1月6日 2時

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