#43 ページ43
竈門くんについて二階に行くと、さっきまでとは違い普通の民家の風景に変わる
炭治郎「この部屋、自由に使ってもらって構わないよ」
A「ありがとう」
その部屋は三人部屋の様で、敷布団が三組分とローテーブルが一つ
本棚には私たちが使っている高一の教科書に加えて、中学生用がズラっと並んでいた
炭治郎「申し訳ないけど、もう暫く店の方を手伝ってくるからゆっくりしていてくれ
後一時間もすれば客足も落ち着くとは思うから」
カナヲ「忙しいのにごめんね…」
炭治郎「何言ってるんだ。誘ったのは俺の方だし、それに来てくれて凄く嬉しいよ!」
カナヲ「…///」
二人のやり取りを見ながら、思わず私と梅ちゃんの口角が上がってしまう
私も相手が同い年だったら、こんな風に恋愛出来てたのかな…
不可能なのはわかっているけど、それでもたまに考えてしまう
せめて宇髄先生が"先生"じゃなかったら…
でもきっと、宇髄先生が教師という職に就いていなければ私たちは出会う事はなかったし
こんな風に好きになるきっかけすらなかったのかもしれないと思うと
先生に出会えてない世界なんて、そっちの方が苦しい
そう思えば、今のこの状況なんて…
何度考えたって結局同じ結論に辿り着いてしまうから、もう私はこの気持ちと向き合っていくしかないんだろうな
炭治郎「今日は本当に来てくれてありがとう!」
A「こちらこそ、パン美味しかったよ。ありがとう!」
そろそろ日が暮れる頃、竈門くんと 少し遅れてきた善逸くんのお見送りで店を出る
善逸「三人が来るって知ってたら委員なんて行かずにこっちに来たのにぃ…絶対また来てねぇ!今度はちゃんと俺にも教えといてねぇ!?」
悲しそうに眉を下げて言う善逸くん
A「泣かないで…次は善逸くんにも教えるね」
カナヲ「じゃあ、またね」
炭治郎「うん、また明日」
竈門くんたちは私達が角を曲がり見えなくなるまで手を振って見送ってくれた
カナヲ「二人とも、付き合ってくれてありがとう」
A「竈門くん、お店早めに終わらせて戻ってきてくれたから結構話せてよかったね」
カナヲは口数は多くないけど、竈門くんの話は凄く楽しそうに聞いて相槌を打ったり
カナヲなりに頑張って会話をしていて、恋の力は凄いなと改めて感心した
梅「これで少しは頑張れそう?」
カナヲ「うん…頑張って…みたいな」
梅「そう来なくっちゃね」
A「頑張って、カナヲ!応援してる」
カナヲ「ありがとう///」
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーカラー
あずきいろ
188人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:P | 作成日時:2021年1月6日 2時