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#19 ページ19

天元「そう言えば、今月末はオリエンテーションだな」

A「日帰りでハイキングでしたっけ?」

天元「そう。バスでコースの初めまで向かって、そこから麓目指してひたすら歩く

お前の姉さんも一年の時同じオリエンテーションに参加した時は、周りがぜえぜえ言って歩いてる横を顔色一つ変えずにけろっとして笑顔で抜いてってたなー」

A「お姉ちゃん、体力は並の倍以上あるから…

小学校に入る前から煉獄先生の稽古受けてましたし、それがまた凄くハードで
あれに比べれば多少の運動くらいじゃバテないんです」

天元「Aも剣道習ってたのか?」

A「はい。うちの姉弟は皆 煉獄先生から剣術を教わってました

今は先生と生徒だからあれですけど、昔の癖で今でもたまに師匠って呼びそうになります」

天元「へー…想像つかねぇな〜Aが竹刀振ってる所とか」

A「精神統一にはいいですよ!そう言えば、美術部に入らなければ剣道部に誘ったのにって煉獄先生 言ってくれてたな…」

もう暫く道場にも顔を出してないし、竹刀も握ってないからすっかり訛っているだろうけど

天元「そういや、うちのクラスの奴らも煉獄に剣道部に入らないか誘われてる奴がいたな

結局、家の都合で断ってたけど…伊之助だけは入部届け出てた気がするな」

A「煉獄先生からお誘いなんて…相当筋がいいんですね」

煉獄先生は昔から、剣道の道を極めてきて試合でも多くの人と対戦してきたから
立ち振る舞いや筋肉の動きなどを見るだけで素質があるかどうかがわかるらしい

天元「どうなんだろうな。俺にはさっぱりわからんけど、入部決めた奴は常識が欠如してる様な野生児だし

入部しなかった内の一人は、まぁ割と真面目な奴だが…もう一人はギャーギャー騒いでるだけの猿みたいな奴だからな

もし本当に素質があるんなら、人は見た目によらないって事だな」

A「ふふ、見てみたい気もします」

憎まれ口叩きながらも、先生は楽しそうに話してくれる

A組は一つ挟んで隣のクラスだし、今度覗いてみようかな

天元「さて、他の奴らの所も回ってくるか」

あ…もう行っちゃうのか…

せっかく楽しく話していたけど、先生を独り占めしちゃ駄目だよね

天元「…んな、あからさまにしゅんとすんな」

A「…っ……すみません…///」

顔に出てたなんて、恥ずかしい…

天元「ん。じゃ、頑張れよ」

A「はい」

そう言って優しい笑顔を残し、先生は別の生徒の元へ向かっていった

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設定タグ:鬼滅の刃 , キメツ学園 , 宇髄天元   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:P | 作成日時:2021年1月6日 2時

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