春、君と出会った最後の年 (ページ15)

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you side

深澤先生、怒ったらとっても怖いんだ。
勝手に部屋を出てしまった事はもちろん、ﾀﾋのうとしたなんて言ったら？
もう、想像しただけで顔が青ざめる。

よし、このことは言わない！

そう決心して私は保健室のドアを開けた。

【ガラガラ】

「あ、あれ？いない、、」

深澤先生はいなかった。

「もしかして、まだ帰ってきてない？」

でも、そんなはずはない。だって5時間目に出てったはずだからさすがに1度くらいは来たでしょ。

「待ってよっかな。」

もう保健室から出るのは嫌だし、あんな思い二度としたくないから、私はちゃんと秘密部屋のドアとカーテンを閉めて待つことにした。

それから少し経ってドアが開く音がした。

深「如月！！」

「あ、先生…」

深「お前どこいってたんだよ！俺がどんだけ心配したと…」

さっきまで平気だったのに深澤先生を見ると何故か涙が溢れて止まんなかった。

「ごっ、ごめんなさいっ…」

深「いや、大声出してごめんな？でもお前がどっかで泣いてんじゃないかって、、」

先生は何も悪くないのに、謝りながら優しい表情で頭を撫でてくれた。

深「ん、落ち着いた？」

「はい、、」

深「何があった？教えて？」

私は一部を除いて、あったこと先生に話した。

深「そっかぁ怖かったよな。ごめんな、俺のせいだ。」

「違う、先生のせいじゃ、、」

深「これからもっとちゃんとする。もうお前に怖い思いはさせられない。如月、後何分か授業あるからちょっと休みな？」

「はい、、」

そう言うと深澤先生は部屋から出ていった。
あぁ、深澤先生優しいな。

でもやっぱり申し訳ない、制服を借りたことは
まだ、言えそうにないや…

こんな自分が情けなくてたまらない、腹が立つ、
こんな自分が昔から大嫌いなんだ。