君と僕 3

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インタビューが終わるとすぐセレモニー


セレモニーでMVPのトロフィーをもらい


チームメイトと喜び合うけど


僕はそんなにバカ騒ぎする気は起きなくて


皆を探すとお兄さん達は双子がぐずって裏に戻ったあとで


栗山さんとりゅうとしゅうと一平さん家族が待っていた


栗「翔平、おめでとう！夢、叶ったな」


「はい、叶いました」


栗「まぁ、ココからだな」


「はい」


龍「パパ！おめでと！」


「りゅう、ありがと」


修「パパ、おめでと！」


「しゅう、ありがと」


修「パパ、しゅうおさんぽしたい！」


「えっ？おさんぽするの？」


相変わらずマイペースだなｗ



栗「いいじゃん、行ってきなよ」



「じゃあ、行こうか？りゅうは？」


龍「僕もいくー」



まぁ、これもいい思い出かな


ゆっくりとグランドを散歩すると


ファンからのおめでとうの声


たくさんのファンで埋め尽くされたスタジアムをゆっくり見てる余裕なんてなかった


こんなにもたくさんの人に応援されてたんだと実感してる


この素敵な景色を二人は大きくなっても覚えていてくれるだろうか





観客席のないセンターのフェンスに寄りかかり


二人を膝の間に座らせながら見渡すスタジアム


ファンで埋め尽くされたスタンド


グラウンドで喜び合うチームメイト、スタッフ、それぞれの家族


チャンピオンの文字が書かれたスクリーン






でも、こんなに嬉しいのに君は僕の隣にいないんだ





龍「パパ、ママいなくなっちゃったね」



「うん、ママね、すっごく頑張ったんだよ、頑張って生きててくれたんだよ・・・」



りゅうに言われるとなんだか泣きそうになってしまう



修「ママー、ママに会いたい・・・ふぇっ・・・うぇーん・・・」


そうだよな、ずっと我慢してたもんな


龍「ぼくも、ママに会いたいよー・・・うぇーん・・・」



「パパも会いたい・・・でも、いつかきっと会えるからな？」


あぁ、子供たちにつられて涙が出てきた


泣かないって決めてたのになぁ





ねぇ、見えてる？


君のことこんなに思ってる泣いてる僕たちのこと


君も泣いてる？


夢、叶ったんだよ


世界一の野球選手になるって夢


君は、まだまだって言いそうだけど




僕は君に出会えて


君を愛せて


君と家族になれて


君との子供たちが生まれて


僕は幸せです


僕はずっと君だけを愛し続けるよ

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