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・・・ ページ22

翔「綺麗だね・・・」


潤「そうだね・・・」


和「・・・うん」




君の手を握っていた僕の手を

君がわずかに握ぎり返してくれた気がして君を見ると

君が目をあけ微笑んんだ


『A?A!』



僕の声でみんながベットのそばによってきた

みんなで声をかけるけど

また目を閉じてしまうと

機械が無機質な音をたて始め

看護師や医師が駆け込んでくる



医師が心臓マッサージを始めたけど

君は今までたくさん頑張ってきた

最後くらいはもう頑張らなくていい

だから僕はそれを止めるように言うと

君は静かに眠るように息を引き取った









日本から遠く離れたここアナハイムの空は

君の人生を讃えるような

綺麗な秋晴れが広がっていた









静かに眠る君に

僕はありったけの愛情を込めて静かにキスをし抱きしめた

しばらく動けずにいると

すべての手配を終えた翔にぃが


翔「翔平、時間だから家に帰ってご飯食べて球場に行きな」

 「今日は登板日でしょ、世界一になるんだろ?」









タクシーで一人帰宅すると

栗山さんが待っていてくれて

僕を静かに抱きしめ


栗「さぁ、ご飯にしよう。ご飯食べたら、ゆっくりお風呂に入って球場に行こう。」



僕は無言でうなずきそれに従った


栗山さんと2人で球場に向かう間も

僕はずっと君のことを思っていた




あとから聞いた話だけどこの時の僕は

ふわふわしていてどこかに行ってしまいそうで心配でたまらなかったんだって




球場に着きいつものルーティンをこなしていくと

やっと周りの世界が見え始め

これから試合をすると言う現実を思い出した




試合前のブルペンの僕のボールはグダグダ

心もなんかまだフワフワしてる

あぁ、もう僕の出番だ





いつもはこんなところまでついてこない


栗「翔平、やっとここまで来たな。世界一の野球選手になるんだろ?みんな来てるよ、りゅうもしゅうもようもそうも兄さん達も。しっかりマウンドでAさんに思いを届けておいで。ちゃんと見ててくれるから。大丈夫、翔平ならできる。言っておいで。」




そうだよね

君はちゃんと見ててくれるよね

届けるよ

君にこのありったけの愛を

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RUI(プロフ) - とても続きが気になります。早くとは言いませんが、完結まで更新してほしいです!素敵な作品なので、中途半端はもったいないと思います!更新、楽しみにしています! (2020年5月31日 13時) (レス) id: 835c55f4f5 (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - 早く続きを読みたいです!更新待ってます! (2019年9月10日 0時) (レス) id: 19b63d516f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:shiriusu | 作成日時:2019年2月3日 16時

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