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-帰り道-
千世と歩きながら、藤原先生に言われたことを話した。
千世「じゃあ恋愛もの書いてみたら良いじゃん」
A「無理だよ、恋愛なんてしたことないし、考えたこともない」
千世「権力者の気持ちはわかるのに？」
A「それはだって想像つくじゃん」
千世「･･････才能あるのも考えもんだね」
A「はぁ〜」
千世「･･････あ、じゃあしてみれば良いじゃん。恋愛」
A「は？あたしが？？」
千世「うん」
千世は偶に、おかしなことを言い出す。
帰り道の石段に、2人で腰をかけた。
A「恋愛って何？定義してよ」
千世「定義？」
A「例えば、千世が国語辞典を作る人だとして、
『恋愛』って言葉の意味を作るとしたらなんて書く？」
千世「あのねぇ、恋愛ってのはそういうもんじゃないの。言葉とか意味とかじゃなくて、心で感じるものなの！わかる？ココロ」
A「詳しいですねぇ」
千世「･･････まぁね」
A「じゃあ千世の経験教えてよ」
千世「ヒミツ」
A「偉そうに言ったんだから教えろよぉ〜」
そんな話をし、あたしたちは立ち上がって帰ることにした。
千世「活字ばっか読んでるからそんなことになるんだよ。うちの部室なんて恋バナしか聞こえてこないよ」
A「あ、ちょっと寄っていい？」
そう言って目の前にある文房具屋に走った。
千世「⋯⋯」
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作者名：Cornet | 作成日時：2021年11月6日 1時
