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-2F廊下 家庭科室前・side A-
カバンを持って有薫以外の文芸部の4人で帰る。
大吾「文芸部誌って、俺なんも聞いてないっすよ」
晴留「あんたがいないのが悪いんでしょー」
あたしはカバンからヘッドホンを取り出し、大吾に渡す。
A「コレ、返す」
大吾「もう悩みは解決したの?」
A「未解決っちゃ未解決だけど」
大吾「じゃあ、まだ貸しとく」
ふと、廊下の先の『家庭科室』の札を見る大吾。
大吾「!!」
大吾は走って家庭科室の方へ走り出す。
A「!?」
-家庭科室・side 千世-
ドアを開けて大吾くんがやってきた。
千世「あ・・・・・・」
大吾「ごめん、本当ごめん!!俺・・・・・・」
千世「全然!あたしも部活がさっき終わって今来たとこ。遅くなっちゃったけど、作る?・・・・・・!」
大吾くんの後ろから走ってきたAが窓からが見える。
千世「!!」
A「!!」
千世「・・・・・・」
あたしはAの言葉を思い出していた。
A「こないだ男の子の新入部員が入ってきて、その人のこと考えると胸がキューってなるの」
千世「・・・・・・」
A「・・・・・・」
-side A-
一方でAは千世からの電話を思い出していた。
千世「もしさ、ウチら2人ともうまくいったら、ダブルデートしよ!」
A「・・・・・・」
大吾が振り返ったことであたしと目が合う。
千世の笑った顔ばかりが頭に浮かぶのは、どうしてだろう
-体育館・side 一 -
誰もいないコートで1人練習しているバスケ部の高橋恭平を影で見ている有薫。
有薫「・・・・・・」
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作者名:Cornet | 作成日時:2021年11月6日 1時