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そう言われ、大吾とのプールサイドでの会話を思い出した。
大吾「A、また明日な。」
A「･･････」
千世「彼が目の前にいることをイメージして」
A「え･･････」
千世「･･････」
A「ちょっと、何か言ってよ」
千世「･･････」
A「ねぇ、千世？」
唇に何かが触れ、あたしは雷に打たれたように飛び跳ね、後ずさる。
唇に触れたものの正体は、千世は中指と人差し指だったみたいだ。
唇を押さえ呆然とするあたしと、ニヤニヤ見ている千世。
A「ち、違うよ？ハエ、ハエが止まったかと思って･･････」
千世「恋してることを認めないと、もっと重症化するらしいよ」
A「⋯⋯」
千世「初恋おめでと。応援するからね！」
A「はつこい⋯⋯」
千世「そうそう。そんでAを苦しめてるのが、悪名高き恋の病」
A「･･････治療法はありますかね先生」
千世「恋を実らせるか、綺麗さっぱり忘れるしかない」
A「薬とか売ってないの？」
千世「そんなんあったら売れすぎてどっちにしろ手に入らないよ」
A「･･････」
あたしは、病気になってしまった
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作者名：Cornet | 作成日時：2021年11月6日 1時
