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部室が開き、誰かが入ってくる。
寝ているあたしの横に座り、指でつついたことに気づき、目が覚めた。


A「ん〜・・・・・・」


ぼんやりとした視界が次第に合っていき、目の前にいるのは男だと気づく。


A「・・・・・・」


男と目が合う。


「おはよ」

A「っ!!」


あたしは椅子から転げ落ちながら壁際に逃げた。


A「だ、誰ですか!?」

「西畑大吾です」

A「そういうことじゃなくて、関係者以外立ち入り禁止ですよ!」

大吾「俺ここの生徒やけど」

A「??だからってよその部活に勝手に入ってこないでください。しかも、なんですか急に!」

大吾「いや、寝てたから」

A「〜〜!一体なんの用です、か?・・・・・・!」

大吾「何の用って。ここの」

大吾/A「部員になりたいんだけど」


あたしは自分が書いた原稿用紙をあさり、1枚の原稿を
見る。

『彼は言った。「部員になりたいんだけど」』
の文章。


A「え・・・・・・」


原稿用紙には男の特徴が書かれている。
『柔らかそうな髪、少し固そうな眉毛。顔のパーツは柔らかくて』


A「・・・・・・顔のパーツは柔らかくて、女の子の顔に当てはめてもそのまま使えそうなくらい中性的だった」

大吾「??何?」

A「あ、いや・・・・・・」

大吾「髪、崩れてるよ」


テンパりながらも髪を直す。


A「・・・・・・」


原稿用紙『彼女は、彼から目を逸らすことができなかった』



恋とは・・・・・・きっと事故だ


A「え・・・・・・」

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作者名:Cornet | 作成日時:2021年11月6日 1時

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