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「『 ........。』」
本「 遅いな .... 。」
もうとっくに日は落ち、室内は暗くなっていた。
避難所へ救助を呼びに行ったはずの吾妻さんが帰ってこない。
甲「 まずいってこれ ... 吾妻くん、向こうでなんかあったんじゃないか？」
佳「 それか行く途中で .... 。」
本「 やめないか、縁起でもない。」
無事に帰ってきてほしい。だけど、生きている確率は低い ..... 。誰もがそう思っていた。
甲「 いやいやいやいや ... まずいって！まずいってこれ絶対、。俺こうなると思ったんだよ。だから一人で行かすなって ... ！」
痺れを切らした甲本さんがそう叫ぶ。
本「 もし朝になっても救助が来なければ、全員で避難所に向かうしかない。」
宇「 全員 ... ！？」
紹「 子供もですか！？」
本郷さんの意見に皆が反応する。
私の手を握っていたお兄ちゃんの手の力も、少し強まった。
甲「 勘弁してくれよ ... 。だったら警察のあんたらで助けを呼んでくればいいんじゃないか！？」
等「 ... なんだそれ。じゃあこっちだけあんたらの為に命かけろって言うんですか？」
甲「 それが警察の役目でしょう！！」
紹「 大きな声ださないで ... ！！結月も、Aちゃんもいるんですから ... 。」
お兄ちゃんが包みこんでくれてるけど、恐怖心は消えなかった。
お兄ちゃんは甲本さんたちを睨みつける。
「 A、大丈夫？」
『 うん ..... 』
吾「 ご不安は分かりますが、我々2人だけ行って帰ってこなかったら、皆さんだけでどうするんですか .... 。」
また、この部屋に重い沈黙が流れた。
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作者名：みゆ | 作成日時：2021年3月21日 17時
