君と世界が終わる日に。 (ページ17)

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結「助けてっ！！！」

声がした方を振り向くと、そこには化け物に追われている結月ちゃんの姿があった。

本郷さんが銃で撃つも、一体トドメを刺せていなかった。

何かが引っかかったのか、結月ちゃんが地面に転んで動けなくなっている。

響「結月ちゃん！伏せて！！」

矢でトドメを刺した響。

だけど、奥からもう一体向かってきていた。

矢を構えた響の表情が曇る。

『え、、、』

その化け物の顔には、全員見覚えがあった。

吾妻さん、、、。

私たちの救助を呼びに行ってくれたはずの吾妻さん。

やっぱり、ゴーレムになってしまっていたんだ ... 。

本「間宮！！打て！！！」

響「っ、すみませんっ、、」

響が吾妻さんに弓を放つ。

その瞬間、キュッと目を瞑った。

痛々しい音がした後、恐る恐る目を開け、顔をあげる。

そこには、頭に弓が刺さった吾妻さん、、、ゴーレムが倒れていた。

『っ、』

このあと、吾妻さんを除いて、誰一人欠けることがなかった私たちは学校を出た。

近くの港に向かう時、誰も声を出すものはいなかった。

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