君と世界が終わる日に。 (ページ16)

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＿＿＿道がなきゃ、作ってやるよ

そう言った響は、カーテンを外し、ビリビリと破きはじめた。

隣にいたお兄ちゃんがスッと立ち上がり、響の方へと手伝いに行く。

ｶﾞｼｬﾝｯ

響「抑えろ！！」

等「っ、」

等々力さんが壊れかけのドアを押さえる。

私も何かしなきゃ。
ギュッと目を瞑り、深呼吸をする。

ダイジョウブ、私ならやれる。
割れた窓ガラスの破片を拾い、こっちに伸びてきている化け物の手を殴りつける。

しばらくして、響たちの作業が終わった。

ベランダに出て、カーテンを結びつける。

だけど

『っ、』

下を覗けば、大量に群がっている化け物たち。

響「大丈夫、」

響はロープとなったカーテンで下へ降りていった。

救急車の上に飛び降りると、車の端っこを叩きそこに化け物たちを誘導する。そして、車内へと入っていった。

しばらくして出てきた響の手には、輸血パックが。

響からの合図を受け、お兄ちゃんが弓を投げる。

弓を受けとった響は、遠くに投げた輸血パックを矢で打った。

その瞬間、化け物たちは叫び声をあげながら血が流れる方へと走り出していった。

響「降りて！！！」

私たちは無事、教室から出ることができた。

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