キミとサクマの7days 《HBD.0705》

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「な、なに」






サ「いやぁ、

『信じられない、アタシ、夢でも見てる！？』

って顔してるから(笑)」








無駄に声マネしてくる「サクマ」がウザい






きゅるきゅるおめめも相まって



アタシよりかわいいとか、







ほんと、女としてのプライドなくなるから。









サ「えー、どーしたら信じてくれるの？

　じこしょーかいでもしようか」



「いや、そういうのけっこうなんでとにかく帰って、」



サ「じゃあ、あらためてだけど、オレはサクマ！

　キミを幸せにするために、

　ハピネス派遣会社からきました♪

　趣味はアニメ、好物はアニメ！

　妖精界で唯一、一夫多妻制やってる

　アニメヲタクでありますッ！」








いや、全然聞いてくれないなアタシの話





ってか、妖精でアニメ好きって何よ



存在自体がそもそも二次元だっての。









「あ、の、サクマ、さん？」



サ「サクマでいいよ♪」





「じゃあ、……サクマ。




　あの、もう帰ってもらえます？」






サ「え、なんで！？


　来たばっかりじゃん、まだキミの名前聞くとか


　チュートリアル的なの何もしてないよ？」




「いや、教えるも何も、

　アタシいきなりで困ってて。


　知らない人が家に入ってきて、」




サ「知らなくないじゃん！サクマだよ！？」




「知らんがな！」








そんなドヤ顔で言われても困るモンは困るっての！









「ともかく！



　まったく知らない人に家にいられると嫌なんです！



　不愉快なんです！




　ここはアタシだけの場所なんだから、邪魔しないで！！」









思わず声を張り上げたら、



さすがのサクマも黙りこんじゃって






あ、





言い過ぎたかな









いやいやいや、アタシ悪くない。







自称「妖精」とか抜かす頭のオカシイ男を


これ以上家に居座らせる方がよっぽどマズい。








心を鬼にしろアタシ。







アタシの城を守るんだ、







サ「じゃあさ、

　キミの名前を教えてよ」









「は、え、だから」








サ「そうすれば、サクマとキミはもう友達だしここにいても違和感ないでしょ？」









こてん、と首を傾げておめめパチパチして



いや、待て待て







色々おかしいから、






名前知っただけで友達って段階すっ飛ばしてるし





友達だからって家に居座るのはもっとぶっ飛んでるから





サ「……(ウルウル)」







いや、騙されるなアタシ

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