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2月4日 日本
健二郎「……」
通話の切れた電話を握りしめて無言の健二郎。
ここ、国立代々木体育館のメイクルームには今 健二郎と葉月しかいない。
葉月「…健二郎ちゃんアンタまさか、Aちゃんの事好きだったの？」
健二郎「んー、でももう終わった話やで。」
表情に合わない言葉を吐いた健二郎に葉月はため息を吐く。
葉月「終わったなら何でそんな複雑そうな顔してるの」
健二郎「いや、別にな。うん 未練とかはないねん、ただAに…“あなたのように愛する人を笑わせられる人になりたい” って言われてな。
俺のやってきたことはAにとって無駄じゃなかったんだなーって、多分嬉しかったんや。
でもやっぱちょっと、心のどっかでは、あいつの想いの先が俺だったら良かったのに〜とか思ってたりするから…ちょっとの事やで？」
葉月「アンタそれを未練って言うのよ」
健二郎「断ち切る方法がわからん」
葉月「……」
健二郎「……」
一瞬の沈黙で、鏡ごしに2人の視線が交わった。
健二郎「、葉月さん、俺のタイプってホンマは大人なおねいさんやねん。どちらかと言えば葉月さんみたいに年上で、…」
葉月「ふっ、やめときなさい。もう恋愛で苦労したくないでしょ？」
健二郎「……」
葉月「そんなに焦らなくてもいいのよ、ゆっくり傷を癒して。そしたらまたきっと素敵な人に巡り会えるから、その時に頑張りなさい。」
健二郎「…はは、っ、なんか。最近ずっと年下の女ばっか見てたから新鮮やわ」
葉月「惚れた？」
健二郎「ンなわけないやろ、…」
葉月「ふふ、弱ってる健二郎ちゃん 可愛いね」
大人っぽい葉月の顔に一瞬現れた無邪気な笑顔に、頭の後ろで手を組んで背もたれにグイーっともたれ掛かっていた健二郎は 僅かに目を見開いた。
健二郎「年増女が気軽に可愛いとか言うなや」
葉月「…あんま調子こいてると潰すわよ」
健二郎「すみません」
俺、調子乗りすぎました。
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だまちん(プロフ) - 君さがと出会ってから1年以上経ち、今でも読み返しにきてしまいます。こんなにステキな作品と出会えて幸せです。これからもいつでも戻って来れるようこの場所を残し続けてほしいです。これからもまた読み返しにきたいと思います。 (2020年5月30日 5時) (
レス) id: 8a5088eca9 (このIDを非表示/違反報告)
みぃー姉(プロフ) - 今日やっと全部読み終わりました。色々考えさせてくれた作品です。ほんとに素敵な作品をありがとうございます。これからも何度も読みたくなる作品です。 (2019年11月12日 15時) (レス) id: 96c5207447 (このIDを非表示/違反報告)
ありゅ - 何度も読み返させて頂いています。酸素か水かの決断、結ばれなかった恋、その他にも素敵な場面がたくさんあります。大切にしたいものが増える度に誰かが傷つき、それでも全てを愛していく香椎ちゃんの人間性が素敵です。また是非戻ってきていただきたいです。 (2019年2月11日 18時) (レス) id: 21044cbbfc (このIDを非表示/違反報告)
shirey(プロフ) - 今日一日で全部読ませていただきました、、、もう言葉に表せないくらい胸がいっぱいになるステキな作品でこの作品に出会えて本当に良かったです。ありがとうございました（；＿；） (2018年12月28日 3時) (レス) id: eae9c1c1ca (このIDを非表示/違反報告)
夏みかん 愛媛産 - 未だ、とまと野郎さんを変える人はいません。今後も現れるとは思いません。それほど好きで楽しみでっていう作品でした。ほんとに、よめてよかったなと思います！！執筆中は鬱陶しいことしてくる人もいたそうですが書き上げてくれたことに感謝しかありません！ (2018年12月18日 6時) (レス) id: 787ef1c30b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：とまと野郎
| 作成日時：2015年3月7日 2時
