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「健さん、私、…登坂さんの事が好きです」
健二郎《ーーうん。》
「私はあなたのように、愛する人を笑わせられる人になりたい」
健二郎《……》
「私に出来るでしょうか？」
健二郎《ああ。Aと居るときの臣は、いつも幸せそうに笑ってる》
「っ、」
健二郎《側にいるだけで充分なんちゃうか？》
こうやって悩む私に、いつだって優しい答えをくれる。
変わらない、確かにこの人は私のヒーローだ。
健二郎《答えが決まってるなら 後はAの気持ち次第やな。
いつまでもウジウジしてるのはらしくないで。
な、Aはどうしたい？》
どうしたいかなんて、もうずっと前に決まっていたんだ。
狭めた視野の中で、勝手に選択肢は２つだけだと決め込んで。
どちらかを選ぶために離れた。
案の定私の心は悲鳴を上げて…、毎日のように寝ても覚めても彼らの事を思い出していた。
だけどその悲鳴を感じてようやく確信したよ。
そのどちらか一つでも失えば、私にはもう幸せは訪れないと。
「…会いたい」
気が付けば 口に出していた。
「今はただ、三代目の皆に会いたいです…」
皆の暖かさに囲まれて キラキラのステージに立って歌いたい。同じリズムを共有して踊りたい。
大好きな皆と肩を組んで、大きな声で心から笑いたいよ。
健二郎《ーー戻っておいで、A
俺たちはもう、受け入れる準備出来てるから。
Aがどんな道を選ぼうとも 俺らがちゃんと支えるから。
安心して戻っておいで
つーか、いつまでも待ってるとか言ったけどなぁ、俺らもそろそろ限界やねん。Aがおらんと寂しくて敵わん！みんな言うとるで、ELLYとかあからさまに元気ないしなぁ…
だからお願いや、1人でそんな弱々しい声出すくらいなら 今すぐにでも戻ってきてくれ》
健さんのその言葉に、私はただ 声にならない嗚咽を漏らしながら頷くことしか出来なくて。
健二郎《臣も待っとるよ》
「っ、…ふ、ぅぅ…っ、うん、…かえる 、帰りたい…！」
健二郎《おん。迎えにはいけんから、気を付けて帰ってきぃや？》
「はい…！」
それ以外の事はないのだ、今はただ…
少しでも早く 皆に会いたい。
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だまちん(プロフ) - 君さがと出会ってから1年以上経ち、今でも読み返しにきてしまいます。こんなにステキな作品と出会えて幸せです。これからもいつでも戻って来れるようこの場所を残し続けてほしいです。これからもまた読み返しにきたいと思います。 (2020年5月30日 5時) (
レス) id: 8a5088eca9 (このIDを非表示/違反報告)
みぃー姉(プロフ) - 今日やっと全部読み終わりました。色々考えさせてくれた作品です。ほんとに素敵な作品をありがとうございます。これからも何度も読みたくなる作品です。 (2019年11月12日 15時) (レス) id: 96c5207447 (このIDを非表示/違反報告)
ありゅ - 何度も読み返させて頂いています。酸素か水かの決断、結ばれなかった恋、その他にも素敵な場面がたくさんあります。大切にしたいものが増える度に誰かが傷つき、それでも全てを愛していく香椎ちゃんの人間性が素敵です。また是非戻ってきていただきたいです。 (2019年2月11日 18時) (レス) id: 21044cbbfc (このIDを非表示/違反報告)
shirey(プロフ) - 今日一日で全部読ませていただきました、、、もう言葉に表せないくらい胸がいっぱいになるステキな作品でこの作品に出会えて本当に良かったです。ありがとうございました（；＿；） (2018年12月28日 3時) (レス) id: eae9c1c1ca (このIDを非表示/違反報告)
夏みかん 愛媛産 - 未だ、とまと野郎さんを変える人はいません。今後も現れるとは思いません。それほど好きで楽しみでっていう作品でした。ほんとに、よめてよかったなと思います！！執筆中は鬱陶しいことしてくる人もいたそうですが書き上げてくれたことに感謝しかありません！ (2018年12月18日 6時) (レス) id: 787ef1c30b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：とまと野郎
| 作成日時：2015年3月7日 2時
