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剛典「え、あれ解決した？」
直人「もしかして今の一瞬で仲直り？」
健二郎「わぁ A笑顔や…」
直己「可愛ええ〜ってか？」
健二郎「ちょ、やめてください！直己さんが言うとゴツいですやん」
直人「失礼かよ笑」
直己「俺これ怒っていいよね？」
健二郎「うそッ ごめんなさい！」
直己にシメられ「痛い痛い痛い！ゴメンなさいって！」と叫ぶ健二郎に全く構うことなく、顔を寄せ合いいきなり仲良く話し込み始めたELLYとAの2人。
ELLY「大サビのところがちょっと納得いかなくて」
「私もそこが気になった。あのね、雪降ってくる感じのこの動き気に入ったよ、入れられないかな」
ELLY「チョット待ってね…タターン、タン タターン…あ、おっけ。」
「あの何だっけ…“どーんな痛ーみも とかーして 見せーるよ”のとこもっかいやって貰ってい？」
ELLY「わかった」
Aが手拍子をしながらアカペラを歌いELLYが踊る。
そのうち目視で振りを覚えたAも彼に合わせて体を動かすようになり、気付けばアイコンタクトを取りながら夢中になって踊っていた。
ELLY「俺はAの、呼吸をするように自然な歌声が好きなんだ」
「？…うん」
ELLY「君の声に合わせて踊ると凄く心地よくて、それが何処かへいなくなってしまうって考えたら 途端に息苦しさを感じる」
「……」
ELLY「Aの奏でる音は俺にとって、酸素だよ」
「ELLYくん、哲学者みたいだ」
ELLY「あははっ、キザなリリック考えてきたAに影響されちゃったのかも」
「えー？」
ELLY「寂しいよ、凄く」
「へへ、私も寂しい…」
ELLY「っ、冬物語が最後なんて絶対嫌だから！またいつか、新しい音を聞かせてほしい」
「約束する、ELLYくんの為に、きっと」
ELLY「…Aが見てきた世界を感じれること、楽しみにしてる」
「うん 待ってて、どんな形になっても 必ず届けるから」
ELLYくん、私もね。
三代目の皆と奏でるパフォーマンスの全てが 酸素のように必要不可欠なのかもしれない。
だけど 三代目が酸素なら、登坂さんは水でね。
彼がいないと私自身が乾いてしまうような気がしてならない。
水か酸素か…どちらか選ばなきゃいけないなんて、本当に息苦しいね。
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作者名：とまと野郎
| 作成日時：2015年1月29日 16時
