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直人「信じて待ってたら、Aはまた俺たちの元に戻ってくるの？」
「それは…わかりません」
ドンッ
Aの言葉に抗議するような、誰のものかわからぬ拳がテーブルを叩く鈍い音。
直人が フーッとため息をついた。
直人「呆れたよ」
「…、」
直人「本当にAは身勝手だ。側で支えるのは許さない、ただ私が戻ってくる居場所を残しておいて欲しい…まあ戻ってくるかはわからないけどね。ってそうゆう事でしょ」
「はい…」
直人「そんなの簡単には納得できないね、そんなんなら三代目辞めちまえって今この場で誰かに言われてもおかしくないよ」
「っ、」
ズキり、痛みのような衝撃が走り 抑えていた鼓動がドクンドクンと激しく動く。
構えていたとしても ショックだ。
辞めたくない…ワガママだけど、私はまだ三代目でいたい。
直人「…はー、本当はもうAなんてって思っちゃいたいくらいなんだけど。
悔しい事にね、俺はまだAを必要としてるみたいなんだ」
「直人さん…？」
直人「皆はどうなんだろう」
直人はメンバー 一人一人に問いかける。
剛典「…俺は、Aのやる事なら無条件に信じます」
直人「なぜ？」
剛典「Aが俺に揺るぎない信頼をくれたから」
直人「…ELLYは？」
ELLY「今は決められません。もう色々と訳わかんねえ、時間が欲しい」
直人「うん。…健二郎」
健二郎「A、」
「なんですか？」
健二郎「健ちゃんはもうずっとAのこと信じてるわ」
「ぁりがとうございます…」
自分に特別な感情を持ってくれている健二郎の優しさは、嬉しいと同時に苦しい。
自分でない他の男のためにAがこの決断をしたと、彼に知られてしまったらどんな反応を示すのだろう。
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作者名：とまと野郎
| 作成日時：2015年1月29日 16時
