君をさがしてた。episode4 …2 (ページ13)

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「「「……」」」

直己「それは照れるな」

「はい…

それで私も、ここに来るまでネガティブな思いも沢山あったけど…今は少しも後悔してません。三代目のメンバー皆が大好きで、このグループの一員であることが私の誇りです」

本心から、そう思う。

ELLY「ならなんで…今さら抜けることないじゃん。ずっと一緒に… Aが広い世界を見たいって言うなら、俺達も共に目指すよ。

Aが見たい世界を、俺だって一緒に見てみたい」

(違うの…)

一人じゃなきゃ、意味がないんだよ。
私が旅立った後も皆が変わらずここに居ることに意味があるんだ。

ELLYの優しい言葉に涙が出そうになった、それをグッと堪え頭を横に振る。

「HIROさんが私に自由をくれたの。」

それが私にとって何を意味するか、彼らにはわからないかもしれない。

「ずっと彼にしがみ付いてた私を自由にする、最後のチャンスが今なんだって。

“これからは自分の足で立ち、自由に生きろ” HIROさんからのそれは私にとって何より怖く厳しい言葉だった。

この先の道を示すのは私自身。

三代目に残るも離れるも自分次第だと…」

昂ぶる気持ちを必死で抑え、優しい言葉を選んでくれていたELLYの表情が Aの最後の言葉で一気に豹変した。

ELLY「っそれでAは三代目から離れる事を選んだって言うのかよ！！」

「、ELLYくん…」

ELLY「やっぱり許せない、そんな理由は絶対おかしい…！今までの時間は何だったの、自由を手にした瞬間俺達から離れるなんて！残された方はどんな気持ちでこれからやって行けば良いんだよ！！」

今まで一度もAに強く言ったことなかったELLYが突然キレて、その場は騒然とした。
だけど誰も彼を止めない皆もELLYと同じ気持ちだったから。

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