君をさがしてた。episode4 …2 (ページ12)

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ELLY「？…どうゆう意味？」

広臣「ごめん俺もわかんなかった」

直己「……」

「２０歳の誕生日の翌日に、HIROさんに呼び出されてある話をしました。私が三代目としてデビューする少し前の話です。

皆にも前に話した通り、私はHIROさんの力を借りて1年間ダンスの修行をするために渡米して、そしてその後再びHIROさんの元に戻ってきたんです

でもそれはHIROさんの本意じゃなかった…彼は私に、自分の元にいるよりもっと自由で広く険しい、世界で活躍することを望んでいた」

HIROさんの言葉をもっともらしい言い訳に使うことを許してほしい。

「だけど私が彼の元に居ることを譲らなかったから、HIROさんは私に三代目という試練を与えてくれたんです」

直己「試練、か…」

「はい、HIROさんも言ってました。」

直人(あの人やっぱ怖い…)

「んー、…」

剛典「どうした？」

言葉を選びきれずに額に手を当てるAに剛典が声をかける。

「…ううん、なんでもない」

直人「HIROさんはAを三代目に入れたこと後悔してたってこと？」

「後悔とはちょっと違う印象でした」

直人「？」

「あー、…自分で言うのも照れるんですけど

HIROさんは、私の才能を手放すのが惜しいって思ってくれてたらしくて本心では少し安心したらしいです」

首に手を当てて、必死に平静を装いながら言う。
彼のその言葉を思い出すとやはりこそばゆい。

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