《二十話》 ページ20
月曜日。
来るなと願っても、その願いは叶わない。
願っているだけじゃだめだ。月曜日を消滅させよう。
まあ、月曜日がなくなっても火曜日がある。きっと月曜日が消えたら、次は火曜日を滅ぼしに行こうとするだろう。そして次は水曜日を……
っと。話がそれた。
多分みんなが嫌いであろう月曜日、そんな月曜日が終わったのだ。
つまり私は！今！会社から！解放された！
自由の身なのだ！
というわけで、書店に向かっている。
今日は成人してもなお読み続けている、『華の跡』シリーズの最新巻が出るのだ。このために今日の仕事を頑張れたと言っても、過言ではない。
「一人一人の人生は華である。」と主人公は言い、被害者の周囲の人物や殺人現場に残された「華」の跡から犯人を探し出すミステリー。
一応一巻読み切りだが、失踪した主人公の師匠を取り巻く大きな事件の謎が、少しずつ進展していく。
そして前回は、失踪の謎を解く手がかりを見つけたところで終わった。本当にいいところで切るなあ、と思う。
続きを想像していると、あっという間に書店に着いた。
小説はこっちの方か…ってあれ。
「めっちゃ高いトコにある…！」
引越し前の書店は小さかったので、女子にしては伸長が高めの私には、難なく一番上の本を取ることができた。
しかし、知らぬ間に書店はグレードアップしていたようだ。ヒールを履いた私が目一杯手を伸ばしても届かない。
だめだ。諦めて脚立を貸してもらうか、などと考えていると、ふっと視界が薄暗くなった。
次いで上から声が降り注ぐ。
「華の跡シリーズ。面白いよね」
柔らかくて爽やかで、包み込むような、そんな声に胸が高鳴る。
声の主を、一秒でも早く見たい。
そんな思いに駆られて後ろを振り向くと、そこには。
「チョロ松くん」
月曜日の憂鬱さなんて、初めからなかったかのように吹き飛んだ。
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まきろん - サクラさん、コメントありがとうございます！長らくお待たせして本当に申し訳ないです；；ゆっくりと更新を見守ってもらえたら嬉しいです(●´ω｀●) (2019年1月25日 21時) (
レス) id: b86734c95c (このIDを非表示/違反報告)
サクラ - 更新楽しみに待ってます！ (2018年4月19日 11時) (レス) id: 82bd22f655 (このIDを非表示/違反報告)
まきろん - サクラさん» 返信遅くなりました、ごめんなさいm(. .)mありがとうございます！とても嬉しいです♪まだまだ何が起きるかわかりません！どきどきしながら楽しんでくれたらと思います。これからもこの作品をよろしくお願いします´｀* (2017年11月8日 15時) (レス) id: aed4f3ad06 (このIDを非表示/違反報告)
まきろん - すすさん» 返信遅くなってすみません;;コメントありがとうございます！そう言って頂けると更新の励みにます(*´艸｀*)亀更新ですがこれからもこの作品をよろしくお願いしますm(__)m (2017年11月8日 15時) (レス) id: aed4f3ad06 (このIDを非表示/違反報告)
サクラ - 更新楽しみに待ってます！チョロ松とくっついてほしい!! (2017年10月2日 20時) (レス) id: 82bd22f655 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まきろん | 作成日時：2016年10月12日 18時
