見当たらない ページ10
side You
学校に居るときも登下校中も、無意識にとしみつを目で探すようになっていた。
でもなかなか見つからず、これだけクラスがあると意外と会えないもんだなって落ち込んだ。
その間に足もすっかり良くなった。
改めてお礼が言いたいと、ちゃんと探すことを決意した。
金曜日の放課後、
「どっか寄ってく？」
と盛り上がる仲間になんて断ろうかと考えを巡らせていた。
探したい人がいるの、なんて言ったら彼女たちはどんな顔をするんだろう。
親身になって相談に乗ってくれるかな。
それともゴシップみたいにエンタメとして扱われるかな。
あぁ、なんてネガティブ思考なんだろう。
嫌になる。
「Aはどうする？」
そう言われて顔を上げるが、まだ言葉が選べていない。
みんなの目線が集中して緊張していたその時、教室の出入口から声がした。
「A！」
驚いて声の方を向くと、探していた人がいた。
「あぁ良かった！ここのクラスだったのか」
そう言いながら近づいてくる。
「としみつ…」
「こんちわ。Aさん借りますね〜」
仲間に笑顔を見せて声をかける。
「え！？」
何何何何何ー？
みんなも驚いて顔を見合わせた後で笑顔になって
「どうぞどうぞ〜」
と口々に言う。
その笑顔は本物なのかな？
私が居なくなった後でみんなは何を言うんだろうか。
そんな考えを遮断するようにとしみつは私の腕を掴み立たせる。
友達が私の荷物をまとめてハイ！と渡してくれて、としみつが「サンキュ！」と受け取り手を振りながら私を連れ出した。
廊下をしばらく歩くと
「足、良さそうだな」
と声をかけられた。
「あ、あ、おかげさまで…」
「じゃあちょっと散歩しようぜ。リハビリに」
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SOPHY(プロフ) - みいさん» ありがとうございます♪ちょっと間があいてしまってますが頑張ります！ (8月1日 1時) (
レス) id: c899c159b0 (このIDを非表示/違反報告)
みい(プロフ) - 私もそう思います！素敵なお話をありがとうございます(*^^*) (7月30日 0時) (レス) id: 206897991a (このIDを非表示/違反報告)
SOPHY(プロフ) - みいさん» 個人的にですが彼はめちゃくちゃ青春が似合うなと♡ (7月25日 11時) (レス) id: c899c159b0 (このIDを非表示/違反報告)
みい(プロフ) - 爽やかな青春を感じてとても好きです。 (7月23日 22時) (レス) @page12 id: 206897991a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：SOPHY | 作成日時：2022年12月11日 1時
