29話:優しい彼 ページ33
どれだけ特訓に励んでも、ふとした時にエリちゃんの事を思い出してしまう。あんなに震え、怯えていたのに……どうして離してしまったのか
ナイトアイは責任を感じることは無いと言っていたが、それでもやはり心に重くのしかかるものがある
「……雅、当てられてるぞ」
横から轟くんに声をかけられ、急いで立ち上がる
『え………ああっ！はいっ！！！えっとー……14です！』
「雅、ソレハ前ノ解答ダ」
『すんません！！！！』
授業は集中を欠き、休み時間もその事ばかりを考えている。心配した女子達が周りに集まって、悩みなら相談してくれと言ってくれるが……これだけは話せない。ごめんね、と心の中で謝罪しその場を誤魔化した
『(どうしよ……お茶子ちゃん達に………いや、話せないや)』
彼女達の不安を募らせるだけだ。今はやめておいた方がいい。でも、1人で抱え込むには限度がある
モヤモヤとした感情を払えず、放課後に、共有スペースのソファーで丸く座り込む
その時、携帯のバイブ音が聞こえすぐさま卓上のスマホを拾い上げた
『！竈門くんだ……』
珍しく電話だった。通話ボタンを押し恐る恐るスピーカーを耳に近づける
『……もしもし、』
「Aか？久しぶり！」
彼の一声で、思わず安堵の息を漏らす。何故か安心した。彼の声を聞きどんな表情をしているか想像するだけで……胸騒ぎがふっと引いていく
「最近全く連絡が無いからな、心配になって電話してみたんだ！元気してるか？」
『……うん、まぁね』
「………大丈夫か？」
『え、』
どういう意味か、と聞き返す前に彼はこう答えた
「顔見なくても分かる。何か辛いことでもあったんじゃないか？？」
『い、いや……それは、』
「……嘘をつかなくていい。隠さなくていい。何かあるなら相談してくれ
俺は、君から笑顔が消えるのが1番嫌なんだ」
その言葉に、どこか救われる自分がいた。1粒、2粒と目尻から溢れ出て頬を伝い、静かに涙を流していた
「A？？A！？」
『……うん、大丈夫……！』
本当にごめんね。これは、誰にも言えない。ありがとう、とお礼を述べ小さな嗚咽が彼に聞こえないよう……そっと通話を終了させた
罪悪感は残る。でも、ここから先は自身で立ち直らなければ……頑張らなきゃ、と両頬を軽く叩いた
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チョコ＆ピーナッツ(プロフ) - 奏音☆色音さん» ありがとうございます！！やっとお二方を出せました！！これからも頑張りますね！！ (2020年2月17日 15時) (
レス) id: 131b6cb561 (このIDを非表示/違反報告)
チョコ＆ピーナッツ(プロフ) - ホワイトサファイアさん» ありがとうございます！！やっと彼女達を出せました！！褒めて頂け嬉しいです！登場の仕方にこだわった甲斐がありますね(＊´ ∨｀)頑張ります！！ (2020年2月17日 15時) (レス) id: 131b6cb561 (このIDを非表示/違反報告)
奏音☆色音(プロフ) - あ、あーついに鬼滅キャラがカッコよく登場したー。続きが楽しみ。更新頑張ってください。応援してます。 (2020年2月16日 21時) (レス) id: 9c3c6c7419 (このIDを非表示/違反報告)
ホワイトサファイア - あぁ！！富岡さんとしのぶさんだぁ！！カッコいい登場の仕方！御二方大好きです。更新頑張ってください！！！！ (2020年2月16日 20時) (レス) id: fc6fcfa8c2 (このIDを非表示/違反報告)
チョコ＆ピーナッツ(プロフ) - 個性はオタクさん» ありがとうございます！！やっと出せました！！当初の予定ではもっと早く出す予定だったのですが大幅に狂いましたすんません！！！頑張りますね！！ (2020年2月16日 17時) (レス) id: 131b6cb561 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：チョコ＆ピーナッツ
| 作成日時：2019年12月23日 14時
