95話:新たな目標 ページ22
「では、鬼の対処法もお伝え致します」
羽織と日輪刀を握りしめ余韻に浸っていると、徐に口を開いた珠世さん
『対処法って……前と同じく首を狩るのでは？』
「えぇ。ですがその後が異なります。人間としての自我を取り戻させる為、1度鬼の首を斬る…これは、絶対条件です。罪なき人を殺したことに対し誠意を持って謝罪して頂く
その後、身体が消滅し終える前にこちらの薬を打ち込む。そうすれば、晴れて人間に戻ることが出来ます」
懐から小さな箱を取りだし、小さめの注射器を見せる。こんなに注射器が似合う女性って珠世さんとしのぶさんぐらい……と、後はリカバリーガールかな？
「安静にしていればおよそ1週間で鬼の血は完全に消え去ります。こうやって特殊な薬が作れたのも、現代の異能のおかげですね」
『じゃあ、そちらの薬を打てば……鬼も、元に戻れるんですよね？』
夢みたいな話だ。叶えばどれだけ多くの人を救えるか、どれだけの人が悲しまずに済むか……大正の時から、そんな事を思っていた
「……はい。現段階では成功しています。鬼も、全てが悪では無い。救えるものは多い方が良いでしょう？」
『勿論です！！珠世さん！ありがとうございます！！』
「こちらこそ、頑張ってください」
・
・
「鬼殺ヒーローかぁ……その考えは無かったな〜！いいじゃないかA！」
『うん！だから、今以上に技を磨いて頑張らなきゃ！』
いつもの様に、雄英前までAを送る。正門前で彼女と別れようとしたその時、丁度のタイミングでジャージ姿の青年と鉢合わせになった
「あれ？Aちゃんおかえり！」
『あ、出久くん！ただいま！』
「(名前呼び……？)」
友人の緑谷出久だったか……いや、今は友人と言うよりは
「(恋敵……か……)」
俺は、こんな優しい匂いの持ち主と競わなければならないのか。対立なんて望んでないし……極力穏便に済ませたいが
＿ギュッ……
『炭治郎……？』
友人と楽しそうに会話をする彼女を見て、何となくモヤモヤとした感情が渦巻いたあまり、自然と彼女の制服の裾を握っていた
「……え！？あ、いや！！！！」
俺は何を……！長男だろう！我慢しろ炭治郎！！
「な！なんでもない！！うおおお！！」
＿ゴッッ……！！！！
ぱっと勢いよく手を離し空を切った左手で拳を作り、何の躊躇もなく左頬を思いっきり殴った
『「……えええええええ！？！？」』
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チョコ＆ピーナッツ(プロフ) - hさん» わぁ嬉しいです(●´▽`●)なるべく早めに更新できるよう頑張りますね！ (2020年5月17日 23時) (
レス) id: 131b6cb561 (このIDを非表示/違反報告)
チョコ＆ピーナッツ(プロフ) - なのはさん» 落ちですか〜！実は、この小説を作った当初から既に落ちは自分の中で決まっております(●´▽`●)ご期待に添えるかどうかは分かりませんが、最後までご愛読頂けると嬉しいです！ (2020年5月17日 23時) (レス) id: 131b6cb561 (このIDを非表示/違反報告)
チョコ＆ピーナッツ(プロフ) - ももんがさん» ありがとうございます！！モチベによって更新速度が変わっちゃいますが、なるべく早めの更新を目標に頑張っていきます！ (2020年5月17日 23時) (レス) id: 131b6cb561 (このIDを非表示/違反報告)
h(プロフ) - こんなに続きが楽しみな作品初めてです！これからも楽しみにしています！ (2020年5月17日 1時) (レス) id: 0e4226bf7e (このIDを非表示/違反報告)
なのは(プロフ) - 更新楽しみです！もしできれば、オチは炭治郎でほしです！ (2020年5月16日 0時) (レス) id: 122a982782 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：チョコ＆ピーナッツ
| 作成日時：2020年3月4日 18時
