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ep27 ページ27
永瀬「え、なにしてるん？」
驚いた顔で私をみる永瀬くん
そりゃそうだよね笑
だってさっき出て行った人がまたここに居るんだもん
しかも勝手に部屋に入ったりなんかして
A「あ、勝手にすみません！鍵を落としちゃったみたいでこれ、とりにきたんです」
キーホルダーもなにもつけていない寂しそうなぶらりと揺れる鍵を永瀬くんにみせる
永瀬「なんや、そうなんや笑」
A「今撮影終わられたんですか？」
永瀬「ん、そう」
A「…そうなんですね、お疲れさまです。すみません勝手入ったりして！じゃあ私はこれで失礼します。」
永瀬「ちょっとまって一緒に帰らへん？俺もちょうどもう出るし、送ってく」
これは後から聞いた話なんだけど永瀬くんの家は私の家の方向とどうやら真逆らしい
そう、この間送ってもらった時私は知らなくって
そのまま素直に送ってもらったんだけど…今回はさすがに…
A「いや大丈夫です！まだ時間はやいですし一人で帰れます。」
永瀬「大丈夫やって！俺が送りたいだけだから全然気にせんとって」
A「いや、でも…」
A「…じゃあお願いします」
申し訳ないなと思いながら何回も断ろうとしたけど永瀬くんの圧に負けて結局またお世話になるはめになった
私は私よりも先にスタスタと足早に歩く永瀬くんの背中を追いかけることしかできなかった
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作者名：なのか | 作成日時：2019年1月13日 0時
