※梅 side：tr ページ34
廊下に出たクラッカーの紙片やテープだけ邪魔にならないように片付けた後、教室へと入り主役のぐっちさんを中心にいつも以上に騒ぎ始める。
その騒ぎから少し、ほんとに気づかれない程度に距離をとった幼馴染の姿が目に入り、そちらに近寄る。
tr「ぐっちさんのこと、連れてきてくれてありがとうね、A」
『！たらちゃん。ううん、バレてなかったかだいぶ心配だったけど…』
tr「あの反応からして気づいてなかったよ、大成功だね」
『うん、よかった』
Aには前もってぐちさんを引き止めて置いてもらうこと、教室に連れてきてもらうことを頼んでおいた。
ぐっちさんが自分の教室から出ないとは限らないし、準備するこちら側で何か起きてしまったら時間を稼いで欲しかったからだ。
tr「俺たちだとふとした瞬間に言っちゃいそうだったからさ」
『そういう隠し事ってたらちゃん上手じゃなかったっけ？』
tr「‘‘俺今日誕生日なんだけどさぁ’’って話始められたら隠せる自信ないって」
その面、関わってそこまで時間が経っていないAは‘‘知らなかったおめでとう’’と言えると思ったから頼み事をした。
俺らも‘‘あぁそうだったの、忘れてたわ’’とか誤魔化し方はあったのだろうけど、誕生日の話をされるとこちらの事をきっと考えてしまうし、出来れば嘘でも誕生日を忘れたとは言いたくなかった。
『でも、誕生日の話、ぐちつぼくんからはしなかったよ』
tr「まじ？自分から言いそうなのに……あぁ、嫌でも、言わなさそうだなぁ」
結局どっち？、なんてAは笑ってたけど、きっと関わってけばわかる、ぐっちさんは言いそうだけど言わなさそうなんだなぁって
tr「てか、Aこそサプライズとか得意なのにバレそうだったかもなんて、意外だわ」
『ちょっと調子に乗って誕生石とか誕生花のこと話しちゃってたから、匂わせすぎちゃったかなぁって』
アハハ、と苦笑いしながら言うAの目線の先には、周りに開けていいか確認をとってプレゼントを開けている、嬉しそうで楽しそうな本日の主役がいた。
tr「まぁ、見ての通りバレてなかったみたいだね。ほんとにありがとね」
『ううん、お役に立てたのなら良かったよ』
サプライズが成功した事に安心しながら、プレゼントとは別に持ってきていた未開封の梅ねりをぐちさんに向かって投げる。
tr「歳をとったことを感じろおめでとう」
gt「急に投げんなって…ARIGATO」
本当におめでとう
終わり
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感謝と謝罪を。(プロフ) - ありがとうございます！｢好き｣と仰って頂けて光栄です…!!作品中にも申し上げましたが、自分のペースになりますが本編完結させますので、時間が空いた時にでも見に来ていただけたら幸いです！ (2022年9月3日 0時) (
レス) id: 3e263680c3 (このIDを非表示/違反報告)
putiru(プロフ) - コメント失礼します、！この作品大好きなので更新嬉しいです…！主様のペースで頑張ってください！ (2022年8月4日 16時) (レス) id: dad998f405 (このIDを非表示/違反報告)
感謝と謝罪を。(プロフ) - ありがとうございます！返信、大分遅くなってしまってすみません……そう言っていただけてとても嬉しいです。これからの励みになります。ご指摘ありがとうございます！修正させて頂きました。 (2022年6月20日 15時) (レス) id: 3e263680c3 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃん。 - コメント失礼します…！文章がすっごい好きです💘素敵な作品を見つけてしまった…🙌🙌ページ8の表情（おそらく）がなんとも言えない表彰になってました…コメント失礼しました (2022年5月26日 19時) (レス) @page8 id: 3ba7e03149 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：感謝と謝罪を。 | 作成日時：2022年5月15日 11時
