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今日も涼介はガラスの向こうで眠っている
規則正しく鳴る機械音
涼介はちゃんと生きているんだなーって…その音でようやく理解できた
「Aちゃん、今日も来てくれてたのかい?」
後ろから声をかけてきたのは涼介のおばあちゃん
目元とかおっとりしたところとか
涼介にまんま遺伝したみたい笑
『うん、だって涼介は大切だから…』
「ふふっ、にしても涼ちゃんもひどいわねえ〜
こんなに可愛い女の子を待たせてゆっくりお昼寝だなんて…」
『涼介のことだから、ゆっくりマイペースに夢をみてるんじゃないかな笑』
「そうね笑」
自然と笑顔になれるこの空間
でもね、何かが微妙に違うの
涼介がかけてくれる魔法はあったかくて優しくて
…胸がきゅうっってなるの
ギュッ
「ごめんね…涼ちゃんの目を覚ましてあげられなくて」
おばあちゃんはそう言って私を抱きしめた
おばあちゃんの上品なワンピースに広がる湖
『私…泣いて…ッ』
「涼ちゃんはきっと起きてくるよ…それを待ってる人がいるんだからね」
私の学校の文化祭まであと6日
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萌(プロフ) - Chika02170217さん» ありがとうございます〜(*'ω'*)頑張りますね! (2019年12月14日 13時) (レス) id: da80cfc829 (このIDを非表示/違反報告)
Chika02170217(プロフ) - すごく面白いです 更新頑張ってください! (2019年12月7日 15時) (レス) id: bc6b2eccee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:萌 | 作成日時:2019年10月17日 16時