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ミーンミーンミーン___

『あっちぃ…』

時は7月

文化祭まであと1週間

今日も勿論私は涼介の所に行く

放課後になればダッシュで教室を出て4駅先の病院に向かう

ガラガラッ

『涼介!来たよ〜…涼介?』

昨日まで確かに窓側のベットにいたのに今日は姿が見えない

それどころかベットも綺麗になっていて

サイドの棚にも何も置いていない

『…涼…介…』

死という文字が頭をよぎる

怖い

いなくなってたりしないよね?

ちゃんといるよね?

病室を走り出てナースステーションに向かって走った

きっと部屋が変わっただけ

だから大丈夫

そう自分に言い聞かせながら

「まあ!Aちゃん、どうしたの??」

迎えてくれたのは看護師長さん

『あの!涼介は!涼介はどこ!?』

看護師長さんの腕にしがみついて叫んだ

「落ち着いて!大丈夫、涼介君は部屋移動しただけだから!大丈夫大丈夫」

小刻みに動く心臓を落ち着かせるように背中をゆっくりと撫でてくれる

『…涼介…どこなの?』

「…今はICUにいるの

 昨日の夜、Aちゃんが帰った後で急変して

 でも今は大丈夫、落ち着いて寝てるから」

『…そうなんだ…分かった…ねえ、涼介には会えるの?』

「ええ、ガラス越しなら…ね」

ガラス越し

昨日は手を触れる事ができたのに…


『本当に…手が届かなくなっちゃったんだ…』

ICUと大きく印刷されたガラスの向こうに眠っている涼介が見えた

何を意識したわけもなく

私の頬を一筋の涙が伝って落ちた

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(プロフ) - Chika02170217さん» ありがとうございます〜(*'ω'*)頑張りますね! (2019年12月14日 13時) (レス) id: da80cfc829 (このIDを非表示/違反報告)
Chika02170217(プロフ) - すごく面白いです 更新頑張ってください! (2019年12月7日 15時) (レス) id: bc6b2eccee (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2019年10月17日 16時

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