違和感 ページ34
Aside
泣きつかれて眠ってしまったのか、気づいた時には外がうっすら明るくなっていた
有岡さんの姿は見えなくて
代わりに私には毛布がかけられていた
『…帰ったのかな…有岡さん』
まだ少し眠い目をなんとか見開いて体を起こし
玄関の方へ向かうと
不意に声が聞こえた
?「はい…はい、彼女は今眠っています
はい、あとは宜しくお願いします____中間さん」
何か得体のしれない恐怖を感じて背筋に悪寒がはしった
思わず後ずさって急いで眠っていた場所に横になる
ガチャ___
ドアが開く音がして私は力いっぱい目を瞑った
床が軋む音が聞こえて目の前で止まる
ねえ、さっきの「中間さん」ってあの「中間さん」?
ねえ…有岡さんと中間さんは何かの繋がりがあるの?
ねえなんでこのタイミングに何が目的で有岡さんはここに来たの?
疑問が不安、恐怖へと姿を変えて心をむしばんでいく
有「…起きてる?」
心臓が跳ねる音がした
鼓動が速くなる
『…………』
「寝てる…か」
ピピピピッピピピピッ____
アラームの音が鳴り響く
ここで起きても変…じゃないよね
さりげなく小さなのびをして、ゆっくりと目を開ける
有「…………」
『…あ、有岡さん…おはようございます………』
ちょっとぎこちないかな…大丈夫かな
『今日学校ないのにアラームセットしっぱなしだったんですね笑』
ダメだ
普通に振る舞いたいのに沈黙が生まれるのが怖くて無駄に喋ってしまう
有「ねえ………起きてたの?」
身体が恐怖で固まる
有「答えてよ、起きてたの?」
有岡さんの冷たくて強い手が私の肩を掴んだ
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萌(プロフ) - Chika02170217さん» ありがとうございます〜(*'ω'*)頑張りますね! (2019年12月14日 13時) (レス) id: da80cfc829 (このIDを非表示/違反報告)
Chika02170217(プロフ) - すごく面白いです 更新頑張ってください! (2019年12月7日 15時) (レス) id: bc6b2eccee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:萌 | 作成日時:2019年10月17日 16時