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四面楚歌 ページ32

Aside

中間さんが来てからというもの

私は人と一緒にいることを避けるようになった

誰が敵で

誰が味方か

何も分からなくなった

涼介に会いたい

ずっとあの温かい場所で笑っていたい

コンコンッ____

今日も聞こえるノック

授業をサボり続けてるからどうせ教師が来たんだろう

関わらないでよ

ガンッ

テーブルにぶつかったと同時に地面に落ちた分厚い封筒

『…こんなものッ!!!!!』

封筒をこじ開けて書類を破った

何度も何度も破った

『こんなものが…あるから…私は…いつまでたっても…』

ねえ…涼介

私はどうしたらいいの…?

涼介の傍にいたいのに

大嫌いな大人の傍になんていたくないのに

なんで現実はこんなにも、残酷なんだろうね




?「Aちゃん…?」

強く握りしめた拳に涙の湖が広がった

溢れ出して床にまで広がった

?「どうしたの?ねえ、大丈夫??」

唇を噛みしめた

鉄の味がした

細い指が私の手に触れた

『ッ!!!』

?「…俺のこと、忘れちゃった?」

『…あり…おかさ…』

そっか

私、寂しいんだ

孤独なんだ…

『ありおかさんッ』

涼介以外にこんなに素直になるの

いつぶりかな

有「よく頑張ったよ…Aちゃん

  よく頑張りました、うん、よく頑張った」

大きな手が頭を撫でる

あの日も、あの日も、

助けてくれたのは有岡さんだったよね

お母さんとお父さんが消えちゃったときも

菊池家から逃げて来た時も

こうやって抱きしめてくれたんだよね





?「ふぅ…これでようやく第一関門突破か…」


ねえ、有岡さん

この時あなたが私に見せてくれた笑顔は、感じさせてくれた温もりは

全部嘘だったんですか?

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(プロフ) - Chika02170217さん» ありがとうございます〜(*'ω'*)頑張りますね! (2019年12月14日 13時) (レス) id: da80cfc829 (このIDを非表示/違反報告)
Chika02170217(プロフ) - すごく面白いです 更新頑張ってください! (2019年12月7日 15時) (レス) id: bc6b2eccee (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2019年10月17日 16時

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