strawberry candle

無 ページ29

中間side
風「A、来てない？昨日夜に出て行ったっきり帰ってきてなくて」

直感
直感で「あ、嘘だ」って思った

『うちには帰ってきておりません…私が後は探しますので、見つかり次第ご連絡します』

風「いえ、俺も探します…大切な妹ですから」

大切な妹…ねえ
面白い事言うやんこのガキ
大事な玩具がなくなって焦ってるんか？笑

『いえ、Aちゃんは今はまだお試しで菊池さんのところに

　お世話になっている状態です

　キツク言えば…このような事態となってしまった場合

　あなた方に干渉する権利はございません』

風磨君が帰っていくのを見届けて

俺は電話をかけた

『もしもし…そちらにAちゃん、いませんかね？』

？「…A…ちゃん？…あ、あの子ですか

　 行方不明なんですか？」

『…あの里親の元へ帰すことはありません、Aちゃんそこにいませんか？』

？「…え、ちょ」

A「本当に…帰らなくていいの？嘘じゃない？」

『嘘じゃないよ』

電話の向こうで

Aちゃんの安堵の表情が見えたような気がした

　
　

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