過去 ページ23
中間side
えーっと…AAさん
１４年前に両親が他界
それからずっと山田さん家にお世話になってんのか…
インターホンを鳴らすと、まあ予想していた通り反応無し
ドアノブを回すと扉が開いた
不用心やなあ…
一声かけて中に入るとそこには�倏�かぶり少女″がおった
１４年前
嵐の夜に一本の電話があった
中「はい、西北児童養護施設です」
？「こちら千葉県警の有岡と申します
女児一名の保護をお願いしたいのですが…」
中「分かりました、女の子の年齢、入所理由などを教えていただけますか？」
有「ええ、AAちゃん３歳
今日の午後４時ごろに両親が交通事故で他界しました
本人はまだその事実を知りません」
中「…分かりました、こちらからお迎えにあがりましょうか？」
有「いえ、俺が送っていきます
Aちゃん、ずっと両親の事待ってるんです…家の玄関先で
俺たち警察はご両親の知り合いっていう設定で今家にいるんです
これは俺の勝手ですが、Aちゃんにはできるだけ長く笑顔でいてほしいんです
…パトカーに乗りたがってるみたいなんで、それで送って行こうと思います
あっ、すみません
俺、喋りすぎましたよね笑…まだ新人なもので…」
中「いえ、、、では、お待ちしております」
数時間後
有岡さんと思わしき若い男性に連れられて、小さな女の子がやってきた
有「…今日はここでお泊りしようか」
女性スタッフに連れられてAちゃんは奥の部屋に入って行った
有「どちらがいいんでしょうかね…
大きくなるまで両親の死を隠し続けるか
それとも明日にでもその事を告げる方がいいのか
Aちゃんにとってどちらの方がちゃんとその事実に向き合えるのか
俺には分かりません」
その時
小さな人影が俺と有岡さんの前を通過して施設を飛び出していった
有「え！ちょ、A！！」
A？
外へ飛び出していった有岡さんに少し遅れて、俺も外へ出た
パトカーの光に照らされてぼんやりと明るい空間に２人はいた
土砂降りの雨にかき消されることなく幼女の悲痛な叫びが聞こえていた
両親がもう帰って来ないという事
大人の優しい嘘に騙された事
全てを知るにはAちゃんは幼すぎた
有岡さんの声は聞こえなかった
暴れるAちゃんの悲しみを全て受け止めるように
ただただAちゃんの事を抱きしめ続けていた
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萌(プロフ) - Chika02170217さん» ありがとうございます〜(*'ω'*)頑張りますね！ (2019年12月14日 13時) (
レス) id: da80cfc829 (このIDを非表示/違反報告)
Chika02170217(プロフ) - すごく面白いです 更新頑張ってください！ (2019年12月7日 15時) (レス) id: bc6b2eccee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：萌 | 作成日時：2019年10月17日 16時
