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お久しぶりです。
やっとこさ受験が終わりました。
色々なものから解放されて清々しい気分です。
＊
そうだ、挨拶に行こう。
と、いうことで今は、ローと二人でドイツ行きの空の便に乗っている。
籍入れる前に、ちゃんとお互いの両親に報告しに行こうというわけだ。
篠宮家には、大学の時に一度行ったけれど、もう一度正式に行った。
ちゃんと伝えてあったから、父さんもすんなり受け入れてくれて、エースだけはやっぱり不服そうな顔だったけど、それでもおめでとう、と一言だけ言ってくれた。泣いた。
「ロー、イモ食う？」
私が世界一好きなお菓子を一本手に取って彼の口許に持っていくと、パクリとそれを口の中に入れて、もぐもぐと食べてくれた。
ちなみにサラダ味です。一番好き。
「美味いっしょ」
「…うまい」
素直にそう言ってコーヒーを口にした彼を見て、私は満足して二へっと笑った。
ローの両親に会うのは初めてじゃない。つってもまだ一回しか会ったことないんだけど。
ラミちゃんには、留学を終えた後も何度かあっているけれどね。
お父さんはローの隈をとって雰囲気を優しくした感じ。イケおじ。
お母さんはラミちゃんを大人〜な感じにした美人さん。
え、美男美女。
第一印象はそんな感じ。そして才色兼備で、そのうえ優しい。
なんだこの完璧人類。
ベルリンにあるローの実家に着くと、玄関でその二人とラミちゃんが出迎えてくれた。
緊張で心臓をバクバクさせながらよろしくお願いします、と頭を下げる。
気を楽にしていいと微笑んでくれたけど、やっぱり結婚の挨拶っていうだけで緊張は避けられないものだ。
今日はベルリンに泊って、それから明日、ミュンヘンに寄ってから帰る。
「おぉ、ここがローの部屋…！」
初めてくるローの実家。彼が少年時代を過ごした部屋も初めて足を踏み入れた。
綺麗に掃除されていて、壁に世界地図が貼ってあったり、本棚に本がたくさん並んでいたり、いつも見るような、あまりモノが置かれていない部屋ではなく、少年らしい部屋。
「大したモンはねェぞ」
私が部屋の中をきょろきょろと見まわしているなか、ローは呆れながらベッドに腰を下ろした。
「いいじゃん、ローの知らなかった部分みられるみたいで嬉しいの」
振り返りながらそう笑って見せると、彼は恥ずかしそうに顔を逸らして、好きにしろ、と呟いた。
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弥生(プロフ) - 星蘭さん» ありがとうございますー！ きゅんきゅんしてもらえてめちゃ嬉しいです！ (2021年2月2日 8時) (
レス) id: b916418063 (このIDを非表示/違反報告)
星蘭(プロフ) - めっちゃ面白いです！もうずっと読んでたいくらい！胸きゅんとニヤけが止まりませんでした……。応援してます！ (2021年1月31日 19時) (レス) id: e03eae3599 (このIDを非表示/違反報告)
弥生(プロフ) - チョコレートコスモスさん» やったー！ ありがとうございます！ 励みになります…がんばります！！ (2021年1月30日 12時) (レス) id: b916418063 (このIDを非表示/違反報告)
チョコレートコスモス - イメージの国と花が出てきて設定細かいなって思いました！この作品読んでもっとロー好きになった…というか弥生さんが書くローがめちゃ好き…更新楽しみにしてます！頑張ってください！ (2021年1月29日 0時) (レス) id: 3dca2c4bf3 (このIDを非表示/違反報告)
弥生(プロフ) - 架印�靴気�» 確かに九州は本州から離れてるので遠いですね…小さい頃のことってなかなか覚えてないですよね。些細なことは覚えてたりするのに、不思議です笑 (2021年1月27日 15時) (レス) id: b916418063 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：弥生 | 作成日時：2021年1月18日 0時
