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客間に敷いた布団を中央に移動させ、机を横に寄せる。
結局あの後、ルフィくんの大声に呼ばれて、四人分の着替えを持っていくはめになった。
ローの分は勝手に鞄をあさらなきゃいけないからすっごい背徳感。
薄い本ないかなー、とか思ったけど、残念ながら(？)勉強の道具しかなかった。
こいつほんと、真面目か。
お風呂から出て来た四人は、温まった身体を、扇風機で冷やしに居間に戻っていった。
その後、父さんがお風呂に入っている間、エースとルフィくん、サボくんの為の布団も別の客間に敷いていた。枕投げとかしないでねと願いを込めながら。
…多分するんだろうな。
「A、お父さんお風呂出たわよ。入ってらっしゃい」
最後に枕を置いて、一息ついていると、母さんが手を拭きながらそう声をかけてきた。
ありがとう、と頷いてから、私は鼻歌交じりに、着替えを持ってお風呂に入りに行った。
風呂から出て、髪の毛を乾かし、ローはどこに居るだろうかと探しに行くと、
「…何してんの？」
ずるずると敷いた布団を引きずっているエース、ルフィくん、サボくんの三人。
見れば、ローに用意した客間の中に布団を並べていた。
枕を両腕に抱きしめる弟たちの可愛さよ。
「枕投げ大会の準備だ！」
「トラ男も誘おうと思ってな」
「Aもやろうぜ！」
きらきらと目を輝かせたルフィくんと、テンション高めのエースとサボくん。
思った通りの回答だ。やめろって言っても多分聞かないんだろうな。
「私はやんないけど、襖は破かないようにね」
「おい、俺はやるなんて一言も言ってねェぞ」
ふと、後ろから声がかかって、振り返ると、探していた男が腕を組みながら壁にもたれかかってため息をついていた。
完全に弟たちに振り回されている。哀れだ…。
「ンなこと言うなよトラ男〜やろうぜ〜」
「姉貴の前で俺たちにぼこぼこにされるのが恥ずかしいんじゃねェの」
「そうだったのかぁ、トラ男、それなら無理にやらなくても…」
ボフッ
と、サボくんがその言葉を言い終える前に、三人の顔に順番に枕がクリーンヒット。
え、と思わずマヌケな声を零しながら後ろを見ると、
「上等だ、歯ァ食いしばれクソガキども」
青筋をこめかみに浮かべ、完全に激おこ状態のローが、指をぽきぽきと鳴らしていた。
…男の子って何でこんなに単純なんだ？
結局、私は縁側の安全な場所に腰かけて、四人のじゃれ合いを眺めることになったのだけど。
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弥生(プロフ) - 星蘭さん» ありがとうございますー！ きゅんきゅんしてもらえてめちゃ嬉しいです！ (2021年2月2日 8時) (
レス) id: b916418063 (このIDを非表示/違反報告)
星蘭(プロフ) - めっちゃ面白いです！もうずっと読んでたいくらい！胸きゅんとニヤけが止まりませんでした……。応援してます！ (2021年1月31日 19時) (レス) id: e03eae3599 (このIDを非表示/違反報告)
弥生(プロフ) - チョコレートコスモスさん» やったー！ ありがとうございます！ 励みになります…がんばります！！ (2021年1月30日 12時) (レス) id: b916418063 (このIDを非表示/違反報告)
チョコレートコスモス - イメージの国と花が出てきて設定細かいなって思いました！この作品読んでもっとロー好きになった…というか弥生さんが書くローがめちゃ好き…更新楽しみにしてます！頑張ってください！ (2021年1月29日 0時) (レス) id: 3dca2c4bf3 (このIDを非表示/違反報告)
弥生(プロフ) - 架印�靴気�» 確かに九州は本州から離れてるので遠いですね…小さい頃のことってなかなか覚えてないですよね。些細なことは覚えてたりするのに、不思議です笑 (2021年1月27日 15時) (レス) id: b916418063 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：弥生 | 作成日時：2021年1月18日 0時
