【ONEPIECE】君により【トラファルガー・ロー】 (ページ45)

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「じゃあどういう問題なの」

「お前な、危機感ってのがなさすぎるんだよ。わかってんのか。
男と二人で同じ部屋で寝るんだぞ。もう少し警戒心をだな…」

「…あぁ、そゆことね。大丈夫、あんたと以外こんなことしないから」

そう言ってぽんぽんと肩をたたくと、吃驚したように目を見開く。
けれどすぐに目を逸らしてなんだよそれ、と呟いた。

「俺は男じゃねェってか」

「そうは言ってないけど…

もしあんたがそういうことする奴なら、今私に忠告なんてしないでしょ。
信じてるから大丈夫」

すると、トラファルガーはぴたり、と歩いていた足を止めた。
ぽかんと口を開けて固まっている。まったく、ブランデンブルク門はすぐそこだというのに。

「おーい？生きてるー？大丈夫かー？」

ひらひらと目の前で手のひらをちらつかせると、彼は直ぐに我に返ってその手を鬱陶しそうに振り払った。

「まっ、もしあんたがそんなことしようもんなら、睾丸ひねりつぶして女の子にしてやるから安心しなよ」

「お前女じゃねェだろ…」

トラファルガーは青い顔で口の端を引きつらせながら、まったく安心できねェ、とドン引きして私を見てくる。
冗談だよ。股間蹴るくらいで許したげるって。
そもそも私がトラファルガーに勝てるわけないじゃん。

「あっ、見えてきたよ！」

そうやってくだらない話をしていると、人ごみの奥に、目的のブランデンブルク門が見えてきた。

首から提げていたカメラを構えて、何枚か写真を撮る。
門の傍まで近づいて行って、二人で自撮りしたり、トリック写真を撮ったり。

いろいろ写真で遊んでから、門の向こう側にあるパリ広場に向かった。

「見て見て！ジェラート売ってる！」

広場の一画に、目聡くジェラートの店を発見。
暑いこともあってたくさんの人が並んでいる。

「甘いもんは食わねェっつっただろ」

「まーまーそんなこと言うなって。コーヒー味とかあるよ」

乗り気じゃないトラファルガーの腕をぐいぐいと引いて列に並ぶ。

何味があるかな。
背の高い人たちの隙間からじいっと店の方を見つめると、たくさんのカラフルな写真が見えた。

ストロベリー、グレープ、オレンジ、チョコレート、コーヒー…

何にしようかな、なんて考えていると、
あっという間に私たちの番になって、店のおじさんが明るい笑顔で話しかけてきた。