【ONEPIECE】君により【トラファルガー・ロー】 (ページ11)

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七話:歌の意味ページ11

ご飯を食べ終えて、お風呂に入り、パジャマに着替えてから、マキノさんとシャンクスさんに「おやすみなさい」と告げて部屋に向かった。

ベッドにゴロン、と寝転がって、スマホを開くと、某メッセージチャットアプリの通知が20件も届いていた。

母や父、弟エースからも、私のことを心配するメッセージが届いていた。

『ちゃんと下宿先に着いた？』

『風邪ひかないようにね』

『下宿先の方のお手伝い、ちゃんとするのよ』

『友達出来たか？』

『心配事があったら、すぐに言いなさい』

『姉貴お土産よろしく』

『写真とか送って』

空港出る前とか、シンガポールに着いた時とか、こっちに着いてからすぐに連絡は入れたはずなんだけど、やっぱり心配なんだろう。

そりゃそうだ。私だってもしエースが留学するなんて言い出したら同じように心配するし、定期的に連絡も送ると思う。

てか父さん、まだ大学には行ってないからね？

他にも、ナミやビビ、大学の友達のコアラからも連絡が来ていた。

『そっちはどう？』

『また写真ちょーだいね』

『気を付けるのよ』

『たくさん話聞かせてー』

みんな心配してくれたり、お土産よろしく(笑)なんてのもあって、なんだか暖かい気持ちになる。

別に長い間会ってない、なんてことは全然ないし、なんなら家族には家を出る前に顔を合わせたのに、懐かしい気分になって、変なの、とくすくす笑いがこみあげてきた。

思えば今日は忙しい一日だったなぁ、と出発からこの家までの道のりを思い返して感慨深く思っていると、ふと思い出す。

そういえば、夢で見たあの歌、意味は何なんだろう。

そう思い立って、なんとなく、とんとん、とフリックを打ち込んで検索する。
一番上にヒットしたページを開いて、少しの間ロードするのを待った。

分かってはいたけど、やっぱり恋の歌だ。
そりゃ歌の中に「恋」って入ってるからそうなんだろうけどね。

やっぱこう、平安の人の恋愛観って胸焼けしちゃいそう。

「えぇ、っと…意味は」

___君により思ひならひぬ世の中の___

___人はこれをや恋といふらむ___

　

＿＿＿あなたによって、思いというものを知りました。

世の中の人は、これを恋というのでしょう＿＿＿

　