知ってほしい気持ち ページ35
だけどね
私の気持ちを伝えるだけで
それ以上は望んでないの。
ただただ、聞いて欲しかった。
彼氏彼女
友達以上の関係なんて
決して望んではいけなくて
それでも
紫耀君には
私の気持ち知って欲しいから
A「紫耀君、
ずっとね…
言いたかった事あるの。」
「聞いてくれる？」って
言ったら
紫耀君、
優しく頷いてくれて
「改まってどうした？」って笑うから
A「高校の時、
紫耀君と話さなくなってからも
ずっと、今まで…」
手に汗が滲んできて
一気に緊張し出す身体。
A「ずっと紫耀君だけを想ってたんだよ…」
A「“好き”
だったんだよ。
紫耀君の事」
やっと言えた思い。
二人の間に
生温い風が通り過ぎると
私の髪も紫耀君の髪も靡かせた。
ドクン、ドクンと
今にも
破裂してしまうんじゃないかって
思うほど心臓が動いてる気がする。
やっと言えた
達成感。
やっと伝えれた
想い。
もう思い残す事なんてない。
紫耀「A…」
二年前
伝えれなかったこの夏祭りで
伝える事が出来たんだから。
悔いは無いかなって……
紫耀君…自分勝手な私で
ごめんね？
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作者名：まる | 作成日時：2019年7月13日 0時
